原稿用紙一枚分のコラム　#006　～ヒーローのリアルな姿～

今年の我が家は、空前のアニメブームだ。

ゴールデンウィーク中、「鬼滅の刃」のアニメ一挙放送を観た。録画して、それこそ食事以外の時間はずーっと観続けた。

2日目には、家族全員でとりこになっていた。

（…だがその数日後、ジャンプでの連載が突如終了。なんてタイミングだ！）

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主人公たちには、「柱」という、とっても強くて頼もしい先輩たちが9人いる。

だが、最初観た時は、精神的にちょっと破綻している人々にしか思えなかった。

仲間にもすぐにキレて「〇すぞォ」と詰め寄る人、口下手で周囲に誤解されっぱなしの人。24時間涙を流している人、ねちっこい性格の人。

…本当に、この人たちは正義の味方なのか？

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単行本を読み進めていくうち、彼らの本当の魅力を知る。

性格は違えど、皆「人々を鬼から守るため、自分を叱咤して磨き上げる」という点では誰よりも情熱を持っていた。

聖人君子ばかりではないヒーローたち。人間臭くていいじゃない。