原稿用紙一枚分のコラム #020 ~脱・知ったかぶり~
大人になって、自分はたいていの事を「知っている」つもりになっていた。
でも、何かがおかしい。家事をしていても、何かを忘れる。
食後にテーブルを片付けたつもりが、ひとつコップを下げ忘れる。
畳んだ洗濯物を、一部衣装ケースにしまい忘れる。
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家事にしても、仕事にしても、「やったつもり」は、「知ったかぶり」だと考え直した。
きっと、僕は家事の全体像を知ることができていない。
「真剣みが足りない」という精神論だけでは何も変わらないと思った。
これまでだって、自分なりに真剣だったからだ。
そこで、思いつくままに、思いつかなくなるまで、家事のタスクを書き出してみることにした。
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一通り書いて読み返すと、ボリュームに圧倒される。
少しリストアップしただけなのに、こんなにいろいろな事をやっていたのか。妻はすごい。
一事が万事。
家事もできなきゃ、仕事ぶりもショボくなる。
僕はまだ「脱・知ったかぶり」のスタートラインに立ったばかり。
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