論理→実態調査→実践、で解決する
”世界の教養” 今回はアリストテレス。
論理→自然現象→実践という正確な順序で学ぶことが重要だという話に納得。以下は私の理解ですが。
なぜ最初に論理なのか。
人が揺さぶられる出来事が起きたときに、それにいちいち左右されて感情的に行動していたのでは根本的に解決しない。
解決策を導くには、物事を冷静に受け止めて客観的に分析し、機序を整理して予測や限界を見極める必要がある。
そのためには最低限論理的に考えられなければならない。
次に自然現象を調べるということは、この世界の姿、社会をありのまま受け止めるということ。
善悪ではなく、許せる・許せないでもなく、正しい・間違っているでもない。
今の社会はこういうものなのだということを知り、理解し、受け入れなければならない。この社会に生きていく以上は。
その上で、実践だという。「道徳的強さ」を持てばよい、とアリストテレスは言ったらしいが、今の社会ではどれほどそれが難しいか。
でもたしかにそうなのだ。実践するしかない。
この世には、自分の基準ではおかしなことだらけで、でもそれがまかり通って社会が成り立っている。本当はおかしいということ、どうするのが適切かを知っているのに、わかって目をつぶっている人が多い。だけれど、それでは世の中は変わらない。だからこそ、実践が必要なのだろう。
論理がしっかりしている人には解決策が、選択肢が見えてくる。自然現象を調べれば、どこを直せばよいかが見えてくる。それでも改善のための行動に出れない人が多いから、似たような問題が解決されずに、同じ苦しみが繰り返される。だからこそ、道徳的強さを持って行動するという実践が必要なのだ。
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