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日頃こそが大事、小金井市のニュースに思う。

小金井市長の専決処分

小金井市長の専決処分がニュースになっています。
専決処分とは、議会が議決すべき事を、議会の議決を得ずに首長が決定することです。今回の市長の専決処分は、トンデモな決定だと思いますが、他山の石として普段からの備えが大事だと思います。

小金井市の件は、公立保育園(市立保育園)の廃園に向けた条例改正に関するもの。これまでも、保育園の廃園の話は、小金井市議会議員の白井とおるさんのSNSで知っていました。
(ちなみに白井さんとは、マニフェスト大賞のからみで知り合いました)
この9月議会に、条例の改正案を市長が提案したけど、議会は所管委員会が「継続審議」と決定。にもかかわらず、市長が専決処分で、改正しちゃったというもの。
市長としては、9月中に条例改正を決定したいってのがあったんでしょうけど、「議会が決定せんやったき、こちらで決定した」ってことです。

小金井市ってスゴイ

そんなこんなで、小金井市議会は大騒ぎの様子。
専決処分に対する質疑を数日にわたって全員協議会で行っています。
小金井市議会 議会中継でご覧いただけます。
さらに、その書き起こし文がnoteに掲載されています。

白井さんのツイッターを見てて、今回勉強になったこと。
小金井市議会議員のツイッター・リストがある。
小金井市政情報(非公式)を発信している人がいる。
・ 市民の方が積極的にしかも専門的に投稿している。

小金井市議会では、委員会中継のリアルも録画も配信してます。書き起こしまであるとは、びっくりです。
また、議員のツイッター・リストなんかもあり、議員の情報を知りたいときに容易に収集できます。
欲しいときに、情報があるって、すごいですね~
市外の人でも、今の状況がわかる気がします。しかも、専門的な投稿もあるのがスゴイ!

小金井市議会の判断やいかに?

いよいよ明日(10月7日)、今回の専決処分に対する議会の決定が下されます(の予定です)。専決処分を承認するのか・しないのか。
議会の権限を奪ってまでの専決処分。それを承認するとなると、議会自らが自分の仕事を放棄することになります。今後の事例ともなる案件だけに、全国から注目が集まっています。

他山の石とする

専決処分に対する空気感

専決処分に対する感度はとても大事です。
添田町でも、年にいくつか専決処分は行われています。
行うこと自体は、地方自治法179条また180条によって認められています。
大事なのは、ちゃんと法に則ってやられているかどうかです。
専決処分が前提としているのは、災害などで議会が開催できないときなどの非常時を前提としています。通常通りに議会が開ける場合での専決処分は前提としていないのです。
にもかかわらず、専決処分を行う場合があります。179条第1項の「特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかである」として行うのです。実際、添田町でも何度かありました。
こうした首長の専決処分を議会が承認するかどうかが大事です。
議会の議決権を奪って決定するのですから「議会を招集する時間的余裕がないことが明らかである」かどうかをちゃんと見定めなければなりません。
なのに、もう決定したことだからとか、不承認にしても何も変わらないとかで、容易に承認してしまうようでは、普段から「専決処分OKよ~」という空気感になります。議会自らが自分達の権限を放棄しているに等しいのです。

住民による情報発信

小金井市では、議会や行政の発信だけでなく、住民の情報発信がスゴイと感じました。ホットなときだけでなく、日頃からやっているからこそ、こうした事態のとき(ホットなとき)にも役立つんだなと改めて思います。
私も住民として、添田町にどう関わる?を考えていますが、あれこれ考えるよりツイッターのアカウントでもつくって「添田情報局」をやるのがいいかなと思ったり。もちろん非公式で匿名でします(笑)

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