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「GRITやり抜く力」アンジェラ・ダックワーズ著/神崎朗子訳 ビブリオエッセイ

大きく「勘違い」完了
夢は叶う!

そうか、「やり抜く力」と「続ける」は違うのか。
私には、好きだけど頑張れない、頑張れないけどやめられない、やめる勇気がなかったものがある。
それはピアノを習うことだった。やめる勇気がないばかりに、7歳から初めて22歳まで習い続け、しまいには10年もの間、それを仕事にする羽目になった。
10年続ければプロになれるというが、それは、10年10000時間と言う意味で、私の場合の10年は、多分2.3年分にしかならない。
ピアノをのぞけば、子供の頃からたくさんの夢を叶えた。今は当たり前のようにやっていることも、みんなかつての正に「夢のようなこと」だった。
ただ、叶えた夢「目標」が、目標達成の3段方式になってはいなかった。
本書では、小さな目標を、どうしてそれをやるのかと考えれば、次の少し大きな目標の為とわかり、さらに大きな目標の為とわかる。その最後の大きな目標が目的であるという。
私の叶えた夢は、ちいさな目標と少し大きな目標ばかりで、それらを束ねる大きな目標「ラスボス」が無い。
それでも、数年前に
「100歳を現役で通過する」というラスボスを見つけた。が、なんだかボヤッとしている。次に「100歳をエッセイストとしつ通過する」に訂正すると少し見えてきた。それでもそこにいるのは無表情な自分だ。さらに「100歳でも、エッセイストとして著書を出版し、その作品を通して誰かの背中を押す」と具体的に描くと、私の表情はにこやかになり、周りに集まる人の姿も見える。
そして、とっ散らかっているわたしの仕事も活動も、ラスボスの為と意味づければ、「情熱」や「粘り強さ」がうまれ、「続ける力」が「やり抜く力」に変わり、天才にはなれなくても、「100歳エッセイスト」の夢は叶うはずだ。
それにはもう一つ忘れてはならない一文もみつけた。
「今も、これからも、自分の仕事が誰かの役に立つことを考える」

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