#232 たくろっく(宅録)
こんにちは、鏑木澪です。
今は、ボカロちゃんたちに自分が作った曲を歌ってもらっている私ですが、自分の声を録ってみたいと思ったことがなかったわけではありません。
特別声が良い(素材が良い)
歌唱力がある(技術がある)
そういう人間じゃないってことは知っているけど、歌いたい気持ちはあります。
……それで、どうしたらいいのかしら?
”スマホひとつで歌ってみたを始めよう”みたいな話があるから、「なんだ、そんなに簡単にできるんだ(んなわけあるかい)」と思って、とりあえずやってみて、全然ダメだったからボカロちゃんたちに歌ってもらっている現状です。
具体的に何がダメだったかというと、
・声が出せない
(出せる環境じゃない&そもそも出ない←)
・道具がない
(声が綺麗に録れない&ノイズはよく録れる←)
・ボーカルMixのやり方がわからない
(DAW付属のエフェクターしかない&どんなエフェクターが必要なのか、どうやって使えばいいのかも知らない←)
細かいことを言い始めるとキリがないのだけど、「環境・道具・技術」がないから無理だと断念しました。
「素質(私の声)」に関しては、考えても仕方がないというのか、自分ではどうにもできないことも含まれているから、最初からそれを考えなくてもいいかなと思っていて、というより考えないようにしています。
まぁ、こんな感じで、なんだかんだと言い訳をして
「私の声は、私が使いたい楽器じゃない」ということにしていました。
……はずなのに、使ってみたくなってしまいました。
私という楽器を。
「環境・道具・技術」のうち「環境・道具」はお金である程度、解決できます。
逆にいうと、お金がないとどうにもならないことでもあるので、断念した理由に「お金がなかった」も正直、あります。←
いや、ボカロちゃんたちも安いわけではないので、今、我が家にいるボカロちゃんたちをお迎えするのに使ったお金を全てマイクやオーディオインターフェイスなどに回していれば、”とりあえず歌を録ることのできる環境”は作れたと思います。
ただ、当時の私が初期投資に使えた金額とそれによって得られるものを比較すると、
・VOCALOID(想定)
費用:約3万円
利点:ソフトだけで歌の処理ができ、綺麗に聞かせられる
視覚的に(数値で)音の調整ができる
欠点:調声が難しい
・自分の声を録る環境を作る(想定)
費用:約3万円
利点:最低限の収録環境を確保できる
欠点:将来的に同じ環境では満足できない可能性が高い
収録した音のままでは綺麗に聞こえない
・広義のボカロ(現状)
費用:約13万円
利点:ノイズのない歌声を作ることができる
視覚的に(数値で)音の調整ができる
複数の歌声を使用することができる
欠点:好みの声を求めて追加バンクを買い続けてしまう
・自分の声を録る環境を作る(理想)
費用:約45万円
利点:プロも使っている機材
(正しく使えば綺麗な音が録れるであろう)
欠点:保管が難しい(湿度管理など)
正しい使い方がわからない(豚に真珠)
”自分の声を録る環境を作る”といいながら、ここでカウントしているのはマイクとオーディオインターフェイスだけです。
広義のボカロも、カウントしているのはエディター(ソフト)と追加バンクの価格だけです。
プロに言わせると間違っているのかもしれないけれど、私の認識で、「加工前の歌声を得るために必要なものにかかる費用」を比較しています。
予算3万円で、将来的にも使用でき、管理が簡単、何より素人の私が作品を仕上げられる可能性が高いのはVOCALOIDであると当時の私は判断しました。
間違っていなかったと思います。
「ボカロならボーカルMixしなくても大丈夫そうだし」と当時の私は思っていて、初期の曲は殆ど何の加工もしていない状態で作っています。
(ごめんなさい、何も知らなかったんです)
これは、落とし穴。。。
それでも、とりあえず「タイミングもピッチもめちゃくちゃな上、ノイズだらけで聞くに耐えない」状態にはなっていないと思います。
自分の声を使っていたら、こうはいかなかった
(やってないからわからないけど、そう思う)
「広義のボカロ(現状)」に10万円以上使っていますが、これは約3年かけてのことです。
(DTMをしていると金銭感覚がおかしくなりそうな額をよく見るので、一般的にどう思われるのかわかりませんが、12人分の声を入手できて、バンドル版の多言語や複数の声質があること加味すると、私は安いと思います)
「自分の声を録る環境を作る(理想)」で欲しいと思っている機材は、私の好きなシンガーソングライターが宅録の際に使用しているもので計算しています。
スタジオ収録ほどではないけれど、良い音を録りたいと思った時に必要なラインはこれくらいなのかなと素人目線で想像しています。
上は、マイクだけで100万近いものもある……とか?
(宅録とは←)
高いから良い、安いから悪いというより「自分の欲しい音が録れるか」が大事で、「自分が欲しいのはどんな音か」がわかっていないと必要なものがわからないから、そういう意味でも”自分の声を録る環境を作る”のはハードルが高いなと思います。
でもさ、やらないと基準もできないからさ。。。
始めてみないとわからないよな、とも思うのです。
ギタリストやベーシストになろうと思っていなかったのもあるのだけど、1〜2万円くらいの初心者セットを購入するのに何の抵抗もなかったし、それで買った楽器でも弾いたら楽しいし、買ったことを全く後悔していないから、とりあえず、
そんな感じで始めてみるのも、悪くないのでは?
んー
ギターとベースは、音を録る前提で買っていないから、目的が違うんだよな……
(音楽経験が皆無の人間が、「自分で音を鳴らす」「既存曲に合わせて演奏することで曲の構成を理解しようとする」には十分だった)
あぁ、言い訳が長い。。。
うぅ、どうしよう。。。
あ、「技術(ボーカルMix)」は人にやってもらうならお金で解決できることになるのだけど、私は自分でできるようになりたいから、これも数をこなし、実際にやって磨いていく必要があります。
あぁ゛、どれかひとつでもいいから、誰かにやってもらいたい
いや゛、コミュ障だから、全部ひとりでやりたい←
なんだろう、すごく雑にいうと、
音楽を作りたいと思った
↓ 楽器は弾けないけど打ち込みで曲を作ってみた
自分で歌おうとしたけど諸々の事情で歌えないと思った
↓ ボカロに歌ってもらうことにした
曲を作るのは難しいから歌うほうが楽かもしれないと思い始めた
↓ 自分で歌ってみようとした
やることが増えただけだった
うん、こんな感じ←
(歌うのが楽かもしれないと思う時点でどうかしている)
ちょっと、言い方が悪いかもしれないけれど、人の歌を聴いていて「これだったら私も歌えるかも」と思う瞬間があります。
やってみるとね、わかるのだけど、そんなに甘くないのよ。
歌の上手さだけじゃない壁?
そういうのがあるなと、思います。
(ただの、私のちっぽけなプライドかもしれない←)
いや、曲を作ってアップするのは恥ずかしくないんかいって感じなんですけどね、うん。
(素人臭プンプンしてるだろうけど、「な、なにが悪いんだよぉ。素人だもん」ってそれは、あんまり気にしてない。開き直り。これから何年経っても素人のままだったら無理だけど←)
歌も素人だから、それで良いのか……?
流石に、45万は今でもポンと出せる額ではないけど、予算3万は学生の頃の話で、今買うなら、もうちょっとだけ良いものを買えるから(いろいろ調整する必要はある←)、よく調べて挑戦しよう。
年単位で準備しないとね、すぐには無理。←
(いよいよ声を録るとなると、必要なものは他にもある)
あとは……騒音問題。
(いや、最重要じゃん←)
なんで田舎に住んでるのに、こんなにうるさいんだろ。
(私が知っている都会はもっと静かでした)
都会といってもいろんな場所があると思うけれど、私が知っている都会は、みんなすごく気を使って暮らしていて、「めっちゃ静かだな(特に夜)」という印象があります。
暮らすには、今住んでいる場所のほうが気楽で良いのだけど、どこも一長一短あるわなぁ。
防音室は……DTMを始めたばかりの頃に読んだ記事や聞いた話で、自作した人たちの状況を見るに、私には無理そうです。
(主に金銭的に←)
延々と言い訳を書いていたら、4000字が見えてきそうな文字数になってるー!
あぁ゛んッ
うぅ゛、どうしよう(本日2回目)
なんだろう、なにがネックなんだろう。
(長くなってきてるといいながら話を続ける←)
私自身、世間で「この人には抜群の歌唱力があります」と評価されている人の歌を聞いても、「んん、あんまり心に響かないんだよな。上手いとは思うけど(何様だよ←)」と思うことがあるから、上手な人に対してすらこんな感想を抱く人間(私)がいる以上、私は上手なわけでも魅力的なわけでもないので、
そういうのは、仕方がないとは思っているんだよ。
(そもそも、聞かれもしないと思うんだけどね←)
でも、怖くないといったら嘘だからさ。
適切な例えかわからないけど、今までは自分が縫った服を他人に着てもらって街を歩かせて、すれ違う人々の反応を陰から見てる感じだったのが、自分が縫った服を自分で着て街を歩いて、すれ違う人の視線を直接感じるような状況になるから、
それって、全然違うじゃない?
服がダッセーって言われても、
「すみませんね、センスないんです。次は頑張ります」だけど、
服ダセェし、着てる人間がまずダメだろって言われたら、
「こんな奴が道歩いてごめんなさい。生きててごめんなさい」みたいな気持ちになりそうだなと、思ったり、思わなかったり。
いや、わからん。
「歌下手ですね」はまだ耐えられそうだけど、
「声が嫌い」といわれたらだいぶつらそうだなという想像です。
あと、感覚としては(例え話の続き)、服を着て歩いているはずなのに体感的には全裸で、「何であんな奴が存在してるの?」みたいな視線が注がれていたらどうしよう、みたいな妄想です。
まぁ、いっか!
知らん!ッ
だって、10年前の私に「あんた、10年後ボカロと曲作ってるよ」って教えたら、「は? 寝言は寝て言いな?(まだ夢見てるんか、大丈夫か)」って反応になると思うし。
10年経ってもやってないことはやれないままだし
10年経っても忘れずに挑戦したらやれたりするし
案外、やってみたら大丈夫ってこともあるから(大丈夫の基準がわからないけど)、気長に行こうや。
はい
(やばい、5000字が見えてきた)
ということで。
自分のなかで大丈夫になるタイミングみたいなのがあると思うから、それを感じ取れるように気にはしておくけど、気にしすぎないように頑張っていこうと思います。
あ、全然違う話ですが、新曲ができました。
動画(動いてないけど←)ができたら投稿しますね!
ではでは〜
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