#214 言語ってすごいんだなぁ(ひとまず、歌うためだけの架空言語を作ることにしたぞ←)

 こんにちは、鏑木澪です。

 以前、「日本語は、私が作った言語ではないから、本当に自分の言葉で話そうと思ったら、自分のオリジナル言語が必要なのでは?」みたいなことを言っていました。

 でも、これ、ここからずっと放置で、何も進んでいませんでした。

 だって、もう……意味わかんないからああああ。。。

 私は、「言語=思考=文化」だと思っている人間だもんで、理想はそれらを全て作り込むことなのだけど、それってつまり、人間様(人類)が何万年もかけてやってきたことを100年も生きられない人間が、数年(なんなら数日)でやろうとしているということで、

 それは、無理だろ。。。
(すぐには、無理←)

 言語学とか、人類学(文化人類学?)とか、そういったものに造詣が深い人であれば、まだしも、私はただの妄想野郎(無学)です。


 2本足で歩いているだけで、言葉は話せないほうの人類だよ、私は。
(数百万年前から進歩しとらんやん←)

 身体の構造としては、ちゃんと発声できるようになっているけれども、その使い方は知らないのよ〜。
(ちょっと何いってるのかわからない←)


 何事も、本番(という名の練習)の積み重ねで上達するものと思いまして、いつまでも「できないな」といって動かなければ、できないままですから、とりあえず、ひとつ、仕上げることにしました。

 2日(作業時間: 約5時間)の成果をお披露目します。←

 前に考えていた物は、一旦全てポイして、またイチから考えました。

 そもそも、また急に言語を作ろうと思ったのは、現在執筆中の小説で歌っている人たちが、「日本語では歌ってないと思うんだよな」と感じたところからでした。

 私の母語は日本語なもんで、日本語で小説を書いているけれど、どこまで外来語を使っていいのかなとか、登場人物たちはどちらかといえば西洋文化要素が濃いところ(所謂ナーロッパ: 中世ヨーロッパ風の異世界に現代人の感覚を持ち合わせた人がいる)で暮らしているのに日本語を話してるのは気持ち悪いなとか、思ってしまって、

 君たち、本当は自分たちの言語があるでしょう?
(というか、あって欲しいと私は思う←)

 しかし、いきなり「あそこの地域の人は、〇〇語で話すんだ」といって、実用的な言語を生み出し、登場人物たちをその言語で会話させるのは、私には無理です。
(読む人も意味わからないだろうしね←だって、書いてる人間が理解してないんだもん)

 一旦、音だけでも、日本語から離れてみないか?

 ということで、今回も、「こういう音を使って話していて欲しいな」というところから、まず音を考えました。

ラティシリーナの発音

(※相変わらず、専門知識のない人間が適当なことを言っているだけなので、用語の使い方とか間違ってるだろうし、色々と破綻していると思います。生暖かい目で見てやってください)

 7母音音素+14子音音素+2特殊音素にしました。

 日本語から離れるはずが、発音システムがほぼ日本語(ローマ字風)な感じになりました。

 表の括弧内がとっ散らかってるのは、IPA(国際音声記号)とSynth V用の発音記号を書いているからです。

 基本的に、「母音のみ」または「子音と母音の組み合わせ」で発音します。
 子音のみで発音することはありません。(例外有り)
 nは例外ですが、[n](子音のみ)から始まる単語、n行・m行の直前に[n]が存在することはありません。
 nの直前の音が[e̞]、もしくは直後の音が[ʌ][æ]の場合、発音が[ŋ]に変化することがあります。
 thは、基本的に[θ]と発音しますが、身体に強く力が入るような状況を指すような単語、またはそのような状況で使用される単語の場合、[ð]と発音することがあります。

 ……ん?
(算数苦手すぎて、計算合ってるか不安になってきた←)

 結果的にそうなったという話なのですが、この言語の特徴のひとつは、「使われない言語はない、世界で最もありふれた音韻」といわれている非円唇前舌広母音を使用していないことです。

 [a]ってやつですね。

 日本語は、広母音に前舌と後舌の区別がないから、中間的な音の非円唇中舌広母音、[ä]になっていることが多いけれど、両者を区別する言語はないので、しばしば[a]と書かれているのだとか。
非円唇前舌広母音、Wikipedia

 この言語では、aと書いているのだけど、発音は非円唇後舌半広母音、[ʌ]です。

 いや、それならuにするべきでは。←

 個人的な[ʌ]の発音のイメージ(英語学習をした時の)は、「(片足で立つなどして)お腹にしっかり力を入れて、深いところから出す音」で、決して”楽に出せる音”ではありません。

 私は曲を作る時、あ段の音は開放感があることから、サビの頭の音に積極的に使っていいます。

 でも、あの世界で歌っている人たちが、そんな開放的(解放的)に言葉を発することはないだろうなと思ったので、[ʌ]と[æ]が適切だろうと考えました。

 まぁ、あの、意味があって選んでいる音もあるのだけど、結局は私が好きな音、且つ作品の雰囲気に合っている音です。
(破裂音少なめ、摩擦音・破擦音・側面音多め←だと思ってる)


 はい、文法の話しますよ。
(私、文法苦手←)

・基本文法は、主部 述部 目的語(SVO)、もしくは主部 補語(SC)です。
・語形変化はありません。
・形容詞や副詞をまとめて、「修飾詞」とし、常に後ろへ配置します。
・述部や補語の先頭には、分離符[lo]を配置します。
(後続の単語を強制的に動詞、または修飾詞や名詞に変化させる)
(主部が一人称代名詞、もしくは二人称代名詞の際は省略しても良い)
・目的語の先頭には、分離符[ne]を配置します。
(後続の単語を強制的に名詞化)

 自分で書いておいて、よく意味がわかってない。←
(SVOとか聞くと拒否感でるんだよね、品詞もわからん)

 とりあえず、イメージとしては、重要度の高いことから順番に(前に)並べてもらえれば良いかと思います。


 単語の話に行くわよ〜。

 例えば、この言語は「ラティシリーナ」という名前なのですが、構造は、

 lathi shilina (発音:lʌθi  ʃili:nʌ)
 言語+歌

(直訳:歌の言語、歌うような会話)
(意訳:歌うための言葉)

 こんな感じになっております。

 ついでに、現状の語彙(辞書的な物)を貼っておきます。
(2023年3月8日時点の語彙数は、130語です)

 気付いた人もいると思うのだけど、『somali(音)』に「演奏する」の意味があるのに、『shilina(歌)』という言葉が必要なのかって話がね、あるのですよ。

 他にも、同じ意味がかかってる言葉がいくつかあります。

 必要だと思ったから作ったわけだけど、なんかガバガバだよな。←

 あと、出来立てほやほやで確認していないから、もしかしたら、意図せず発音が同じになってる単語があるかもしれないです。
(気がついたら直します←)


 ちょっとした文章を作ってみましょう。

 kaen Kavulaki Mio lo womanela ne lathi shilina.
(鏑木澪という人はラティシリーナを作る)
 sheli wamito shilina vinate sokihola, kuma sheli wamito shilina ne kaen mimi, huzili lathi shilina.
(ラティシリーナを用いて、私は心で歌いたい、あるいは私は人形/無欲な人を歌わせたい)
 kaen mimi lo aevilo wemelo ne luta na?
(人形/無欲な人はあなたを楽しませることができるだろうか)
 sheli wamito womanela hoche.
(私は頑張る)
 hoche.
(ありがとう)

 そう、この言語、基本的に時制がないんですよ。

 現在しかない! 今を生きるの!

 そういえば、この文章を書いていて思いついた熟語(?)、『kaen mimi』。

『mimi(虫)』に、「心無い、無欲な、意志のない」と”気持ちが伴わない”みたいな意味があるから(あることにしたから)、『kaen mimi(無欲な人)』を”人形”として、「できることを無心でやる(良い意味でも悪い意味でも)」みたいな使い方ができたら面白いなってのが、今日の発見でした。


 まだヨチヨチ歩きの言語だもんで、色々と問題はあると思うのだけど、使うことで形を整えていきたいと思います。

 ご覧の通り、単語も少なくてざっくりとした言語だもんで、相手の解釈に依存するところが大きいですし、使用者の認識によって選択される単語が変わってきます。

 ごちゃついた思考を整理するのには、向いているのではないかと。
(難しい文章を作ったり、厳密な情報をやり取りしたりするのには向かない言語です←)

 聞き取りにくいとか、違う意味の単語と発音が似ていて不便とかなると、発音を変えることもあるだろうし、「今ある言葉をどう組み合わせてもこの意味が表現できない」ってなったら、新しい単語も追加するだろうし

 変化を楽しみたいです!
(私が死ぬまでに、ある程度形になってもらわんと困る←)


 ”歌うための言語”というくらいなので、この言葉を使って曲を書く予定です!


 モード(教会旋法)を使って、異世界感とでもいえばいいのかな、不思議な曲を作りたいです。

 でも、モードって和音(コード)じゃなくて音階(スケール)を楽しむものだと聞くけれど、やっぱりコードも鳴らさなきゃいけないのに、調性の強いコードを鳴らしてしまうと、あっという間にメジャーかマイナーになるから、どうすればよいのやら。。。


 これもまた時間がかかりそうです。

 ぼちぼち、進めていきます!


 なんか、すごく漠然とした話だけど、変化しながらもずっと残ってる昔からのものって、本当によくできてると思います。(言語然り、音楽然り)


 あぁ!ッ
 ようやっと、Spotifyでも新曲がリリースされました。

お時間がありましたら、聞いてやってくださいな。


 ではでは〜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?