#288 振り返って、「あ」
こんにちは、鏑木澪です。
私は、寝ている時に見る夢の中で、同じ場所や同じ登場人物と過ごしていることがあります。
何パターンかあって、「ここは久しぶりに来たな」「ここは最近よく来るな」とか思いながら、夢を見ています。
実在しない人、実在しない場所
実際は知らないはずの人や場所、物を相手に懐かしさを覚えることもあれば、よくわからない不安に襲われて、怖い思いをすることもあります。
幼い頃から時々見る夢に、「赤い着物を着た日本人形に追いかけられる」というものがあります。
この日本人形は、登場する場所が決まっていないので、夢の中で知っている場所でも、初めて来た場所でも、
「あ」
そう声が聞こえて振り返り、日本人形と目があってしまったが最後、その日は延々と彼女から逃げ回ることになります。
別段、この人形に何かをされた(もしくは、私がこの人形に何か悪いことをした)記憶があるわけではないのですが、「これに追いつかれたらマズい」と感じるので、必死に逃げます。
この人形は、振り返って目があった人を追いかけるようにできているから、近くにいる人がたまたま振り返ってくれたり、私が名前を呼んで振り返らせたりして、押し付ければ(←やってること最低だわ)逃れることができます。
この日本人形、身長は2才児くらいの1m足らずなのですが、とんでもなく走るのが速いんですよ。
大きいサイズの市松人形が、茶運び人形のような動きで追いかけてくるというのが1番近いかな。
今日は、駅でこの人形と目があってしまい、構内を走って逃げていました。
夢の中の知り合いがいたので、名前を呼んで押し付けて「すまん」と思いながら駅を出ようとしたら、どこまで行っても最初の場所に戻ってしまって外に出られませんでした。
その知り合いは足が速くて、いつの間にか前に回り込まれてしまい、思わず振り返るとすぐ後ろに人形が来ているからダッシュで逃げて、またその知り合いに押し付けて、押し付けられてを繰り返していました。
「追いつかれたらマズい」が、具体的にどうマズいのか、私は知らないのだけど、今まで追いつかれそうになったら目が覚めるか、他の人が人形をどこかに連れて行ってくれるか、何かしらの形で、
追いつかれて身体に触れられる
この事態は、避けてきたように思います。
(忘れているだけで、追いつかれたことあったかも←記憶力)
何度目かの押し付け合いの後、私が追われているタイミングで階段の上にいる知り合いを見つけました。
既に、私のほうを向いています。
つまり、”振り返る”という状態にできないわけです。
シャトルランで限界を迎える直前のように、気持ち的には走っているのだけど、実際は歩いているペースとそう変わらないくらいしか、もう足が動かなくなっている私の後ろに迫り来る市松人形。
あ、これ、触られたら死ぬんだ。
でも、もう疲れたし、走れないし
もう、いっか……どうせ夢だし
そう思って立ち止まり、身体ごと振り返った私に市松人形が抱きついてきます。
暗転して、目が覚めるのを待っていたら、夢はまだ続いていました。
なんだ、触られても平気なんだ。
身体の力を抜いて目を開けると、押し付け合いをしていたのとは別の知り合いがいて、「うなされてたけど、大丈夫?」と笑っていました。
食事を済ませ、身支度をして、その人と遊園地に遊びに行き、「あれは、夢だったんだよな。あ、これも夢か」と訳のわからないことを思いながら、1日満喫しました。
晩御飯を食べて帰ったのに、家に帰ったら夜食にわかめうどんを作ってくれて、一緒に食べて、私は呑気に「楽しかったなぁ。良い日だった」と床に就きます。
何事もなく、ちゃんと現実で目覚めました。
んー、怖かったけど、結果、良い夢だったんだよなぁ。
星新一のショートショートで、”乞食の夢を見ている王様だ”と思っている主人公が「実際のところ、自分は王様なのか乞食なのか、わからなくなる」と言ったのに対し、家来が「あなたにとって都合の悪いほうが現実かと」と返すみたいな話が……あったと思います。
(読んだの小学生の頃だから、記憶怪しい。信用しないでくれ←)
胡蝶の夢、ってかー!
まぁ、どっちが夢でも大した問題ではないってのは、そうだなと思います。
2日連続、人形に追いかけられるし(昨日は逃げ切った)、以前より夢の中で夢を見ることが増えているのが、ちょっときついですね。
今回は、どちらも夢だとわかっていたから良いのだけど、夢の中で目が覚めると「今、ここはどっちだ?」「どこまでが夢?」と思うことがあって、なかなか混乱します。
因みに、私は遊園地が嫌いなわけではないけれど、それほど積極的に遊びに行きたい場所ではありません。
おそらく、今の私が「遊びに行かないか?」と誘われたら、断ると思います。
楽しくないので。←
(楽しいより疲れるのほうが前に来ちゃうね〜)
夢の中では、そういうスケージュールで、もう決まっていることだったから遊びに行って、比較的気の合うほうの知り合いだったからそれなりに楽しかったのだけど、やっぱり疲れたし、
私ってば、何したいんだろう……
そういえば、「追いつかれるとヤバい」系の話で、『It Follows』があったのを思い出しました。
「ダビングして他人に見せた」とか、「ゾンビは走ってはいけない」とかに通じる怖さだなと思いました。笑
(このネタ、通じるんかいな←)
ずっと、追いかけられると怖いよね、
あぁ、具体的に何をしたら良いのか全然わからないけれど、息抜きしたいな〜。
これ以上、時間を無駄にするのが、すごく怖くてさ、ただでさえ、出遅れてるのに。
まぁ、どうでもいいか〜
あぁ゛、ちゃんとやんなきゃ!ッ
どっこいしょ。(掛け声がもうダメなんよ←)
行ってきま〜す。←どこへ
ではでは〜
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