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社会的弱者って誰?

「社会的弱者は、自分と縁のない遠くの人たち」
と思っていたのですが、
以前、見学した高齢者施設で「自分もそうなるかも」と感じ
最近、更に社会的弱者を自分事と感じたことがありました

1,その前に、社会的弱者とは

障害者や生活困窮者、認知症の方、引きこもりの方、母子家庭など思い浮かびます

ウィキペディアによると、
「大多数の他者との比較において、著しく不利な、あるいは不利益な境遇に立たされる者(個人あるいは集団)のこと」とあります

松村の解釈は、
「社会の制度、風土、技術が原因で生き辛く感じている人々」

例えば、テレパシーで会話できる科学技術があれば、聾唖の方でも大多数と自由に会話ができるけど、今はできない
なので、自由な会話ができなくて生き辛く感じている聾唖の方は社会的弱者

そういえば、高校生の時に超没頭したマンガ「超人ロック」は、
今思うと、超能力者たちが、人と違うことに苦悩する物語でした
彼らは社会的弱者だったのかも

制度についていうと、
選択肢を増やす制度だと多様な生き辛さに対応できると思う
それでも100%カバーできないので、
生きづらい人、困った人を支援する風土や支援する制度があると理想です

2,身体障害者の年齢分布

前回note「障害者の就労環境はチームで作る」でも触れた障害者白書の
参考資料「障害者の状況」によると、
身体障害者は428万7千人いますが、
年齢階層別にみると、
 18歳未満6万8千人(1.6%)
 18歳以上65歳未満101万3千人(23.6%)
 65歳以上311万2千人(72.6%)
と高齢者になると一気に増えています

これは、今は健康な人も加齢により一定数の人が身体障害者になることを意味しています

最近、細かい字が見えなくなり、テレワークで足腰が弱ってきている自分には、他人ごとではない

近所を歩く腰の曲がった高齢者の中にも障害者はいらっしゃるのかも
どんな生活をされているのだろう

3,居住弱者

先日、都内の不動産屋さんから、
実は、高齢者が賃貸物件に入るのは難しくなっていると聞きました

てっきり、生活困窮者や痴ほう症の方なのか、と思ったら、
そうした方々だけではなく、
家賃を払えるだけのお金を持っていて、健康体であっても、
断られるケースが多い
ということでした

大家さんが貸し渋ったり、マンション等で他の住民が反対するとのこと

そう、今は、
健康でそこそこお金持ちでも住居を借りられない時代なんだそうです

自分も将来、住みたいところにいろいろ住みたいと思っていたので、
いきなり自分事になってしまいました

この現象は賃借ニーズが高い都市に限られるだろうし、
人口減少が進み、賃貸が買い手市場になると解消されるとは思うのだけれど、大家さんの懸念がなくなる訳ではない

大家さんの懸念は、
①要介護認定を受ける状態になり、近隣住民とトラブルを起こすこと
②亡くなった時の対応が大変、場合によっては持ち出し

① については
地域包括ケアの介護予防事業が近いと思うけど、申請しないとむずかしい
② については
ほとんどが保証会社(家賃保証のみ)なので、身寄りを探して連絡するのが
大変らしい
せっかく探し出した遺族が関わりを拒否するケースもあるらしく、
その場合、遺品整理なども自腹とのこと

また、持ち家があっても、東日本大震災のように、いきなり居住弱者になることもありえる

社会的弱者って、実はいたるところにいるけれど、
普段、気づかないし、知らないし、自分に何ができるかわからない
だけど、ある日気づいたら自分がそうなっているかも

まずは、関心を持ち、コミュニケーションできるようになると、お互いができる関わりが見えてくるのかもしれません

今の社会的弱者との関わりは、将来の自分に対する優しさなのかもしれない。。。。

書きながらも、自分と社会的弱者と切り離しているのを感じてモヤモヤ
思考を深めていきたいと思います

4,精神・発達障害者の理想の就労環境を考える夕べ

法定雇用率達成が障害者雇用のゴールではない、と思いませんか?
制度は人々を幸せにするためにあるもの、

ということで、
精神・発達障害者の理想の就労環境とは、行政、企業、支援者の皆で考えてみようという
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