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俳句幼稚園~「冬三日月」

つらつらと昨年の作品を振り返っていて、そういえば昨年の今頃は、アドベントカレンダーの関係で、音楽紹介(ビックバンドジャズ系)をやっていたなあ……と懐かしく思い出しました。
今年は、本業で現在難案件を抱えているのと小説執筆の関係があるので、アドベントカレンダーの参加は見送りだな……と思いつつ、せっかくなので「曲から一句」風にしてみました。

そんなわけで、俳句幼稚園にしては邪道かもしれませんが……。
「曲から一句」&「冬三日月」をテーマに選んでみました。

宇治山に管絃高し冬三日月

知っている人は知っている、という感じでしょうか。
「三日月の舞」は、「響け!ユーフォニアム」で主人公の黄前久美子が1年生のときに、全国大会で演奏した曲(自由曲)です。
先に小説ありきで後にアニメ化された作品で、吹奏楽部の「あるある」を取り上げており、京都府宇治を舞台としたご当地小説でもあります。

アニメを製作していた「京アニ」は、例の放火事件などがあり、響けユーフォニアムのスタッフも犠牲になったのですが、数年の時を経て「響け!ユーフォニアム3」の製作が決まったということもあり、取り上げてみました。

「三日月の舞」自体は、中盤のトランペットソロが印象的な曲なので、そのイメージから派生させてみた次第です。

安寧を胸に昇れり寒三日月

この曲は、関西のミッションスクールである「関西学院大学」の吹奏楽部創立40周年記念の委託作品として作られた曲です。
作曲者は、亡き真島俊夫先生。

──曲想は、同大学のシンボル(校章)である三日月(Crescent)を題材として構成したもので、旧約聖書に出てくる「ヤコブのはしご」(ヤコブが夢に見た、天まで届くはしごで、天使たちがそれを昇降しているのが見られたという)を遥か彼方に美しく蒼く光る三日月の端に引っかけて、その高さに到達したという憧憬を描いたものである(中略)
しかし、ヤコブについて少しここで述べてみると、旧約聖書中では、次のような人物です。

祖父は、イスラエル民族の指導者といわれたアブラハムで、その子でパレスチナの農業や牧畜の開発に努力し、民族の繁栄に尽くしたとされているイサクの次男。長男のエサウを騙して相続権を奪いますが、これがもとで兄の怒りを買い、家にいられなくなって叔父(ラバン)が住むハランへ行く途中「はしご」の幻を見ました。

そして、神の加護を確信しました。

20年後に故郷に帰る途中、神と力くらべをする不思議な経験をします。その後、イスラエルと改名しました。

出典:https://www.music8.com/products/detail10752.php

現在、剣呑な空気が漂うイスラエルですが、平和を願う心は宗教も民族も超えるはず。
そのような願いも込めて、この曲から捻ってみました。


先日、地元の博物館・美術館で「俳画」を鑑賞してきたばかりなので、久しぶりに「音楽」とのコラボで作ってみた次第です。

※12/18 追記

実は密かな楽しみだったみん俳のプレ企画、『曲から一句』。
偶然、先日の投稿とほぼ同じタイミングで復活していたので、参加&ヘッダー変更します!
これをやりだすと、止まらないんですよね(笑)。

#俳句幼稚園
#note俳句部
#俳句は楽しい
#コメント欄は宝物
#曲から一句
#吹奏楽


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