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べこ餅

発端は、妹が某県民ショー(どの番組かバレバレですね😅)を見て、「べこ餅を食べてみたい」と言い出したことから。

これだけネットが発達した今の時代、べこ餅のレシピも出回っているので、簡単に作れると高を括っていました。
そういう私自身は、北海道に遊びに行った際や仙台にある「どさんこプラザ」などでべこ餅を買い求めたことがあり、割と好きなお菓子の一つです。

ところが、いつぞやの「発酵あんこ」のように、一筋縄では行きませんでした。

最初のレシピ

クッ○○ッドで拾ってきたレシピは、以下のようなものです。
青森と北海道で、また、家庭によりレシピが異なるようですが、北海道ではツートンカラーにして木の葉型に整え、蒸し上げるのが一般的なようです。

<白>
上新粉・・・・・・・・・・・・・・・・・115g
白玉粉・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100cc

<茶>
上新粉・・・・・・・・・・・・・・・・・115g
白玉粉・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
黒糖・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100cc

生憎黒糖がなかったので、白の生地と同じ分量の白砂糖を用意し、手元にあった抹茶小さじ1を加えて、抹茶シロップにして生地に練り込みました。

ですが、ここで一つ問題が。

冷めると、固くなる!

餅菓子あるあるなのですが、それにしても、もそもそしすぎ。
そして、試食した妹からは「甘みが足りない」とダメ出しが😅
ここから、改良を重ねました。

2度目は食感が悪化

さて、妹の要望は満たしたものの、私自身が「もっと美味しいべこ餅が食べたい」。
この時は、紅白にしてみました。
片方の生地に食紅少々を水で溶いて、それを混ぜ込んであります。

<白>
米粉・・・・・・・・・・・・・・・・・125g
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・70g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・100cc

<赤>
米粉・・・・・・・・・・・・・・・・・125g
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・70g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・100cc
食紅・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

紅白バージョンは、お花見の時期などにピッタリ。

さて、どこが変わったかおわかりでしょうか。

正解は、「砂糖の分量を増やし、粉を100%米粉にした」でした。

ですが、前半はいいとして、米粉100%がどうもダメだったようです。
ボソボソ感は、さらにマシマシに^^;
余談ですが、「だんごの粉」で作った草餅などは柔らかい仕上がりになるので、そのイメージで米粉(うるち米)を100%にしました。ですが、それがダメだったようです。

そんなわけで、ますます「納得いくものにしてやる」と、密かに闘志を燃やしていたのでした。

3度目の正直

ここで、原材料の比率を逆転させ、白玉粉(もち米)を主原料にして、かつ、しっかりした食感を残すために、米粉を少しだけ加えてみることにしました。
そして、3回目にしてようやく納得の出来になった次第です。
下記の分量で、べこ餅12コ分です。

<白>
白玉粉・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
米粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・25g
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・・70g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115~120cc

<緑>
白玉粉・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
米粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・25g
上白糖・・・・・・・・・・・・・・・・・70g
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115~120cc
抹茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1

1.ボウルに白玉粉と上新粉を計って入れる。

2.上白糖と水を鍋に入れ、沸騰させて砂糖を煮溶かす。

3.2のシロップを、1のボウルに入れて、混ぜてなめらかになるまでこねる。

途中経過。メーカーなどによっても水分量が異なるので、固いようだったら、少しずつ水を加えてください。

4.まとまったら、生地を棒状に転がして12等分しておきます。
一塊20gが目安ですが、適当でも大丈夫。
生地が乾くと整形しにくいので、ラップをかけておくと、乾燥が防げます。

5.続けて、緑の生地も作ります。
白の生地と同様にシロップを作り、そこに抹茶を混ぜて煮溶かします。
要領は、白の生地と同じように。

6.白の生地と緑の生地を細長く伸ばし、貼り付けます。
分離しやすい場合は、側面を水で濡らして糊代わりにしても。
手で平らにして上から押しつぶした後、木の葉型に整え、ナイフ(パレットナイフがあると便利)などで、葉脈をつけます。

7.形を整えたものを、蒸気の上がった蒸し器で20分程蒸します。
蒸し上がりの目安は、透き通っていて、割ってみた際に粉っぽさがなければOK。

8.完成


とまあ、こんな感じです。
ちなみに、白玉粉の分量が増えるほど、柔らかい仕上がりになります。
なので、3回目の配合は葉脈がだれてしまい、あまり目立ちません^^;
ですが米粉100%にすると、模様は目立ちやすいものの、食感がややボソボソするので、作り手の好みかな?

余談ですが、北海道の代表的なお菓子メーカー、六花亭のべこ餅はこんな感じです。
六花亭の説明にもあるように、白黒で牛の模様を想起させるから「べこ餅」というのが、名前の由来だそうですよ。
※諸説あります。

©k_maru027.2022



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