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ワーケーションへの憧れと暮らしたい街

現在開催されているコンテストの1つに、「暮らしたい未来のまち」というお題があります。
東京で生まれてからその後は人生の9割を福島で過ごし、その他青森や海外での生活も経験がある私ですが、何せ福島で過ごした期間が人生の9割方を占めています。

福島県の中では中央地域の在住ということもあり、日常生活はもちろん、ちょっと小洒落たものを買いたいときには、郡山中心部へ出かければOK。
それでも物足りなければ、仙台や東京に出るのもそんなに遠くないので、案外不自由のない生活が送れるのです。

よって今のところはまあまあ住んでいる場所に満足しており、なかなかお題の趣旨に沿う「未来」がイメージできない。

◇◇◇

ここで、ふと疑問に思ったのが「滞在と暮らすの境界線って、どこにあるんだろう?」ということです。
例えば旅行は明らかに「滞在」ですよね。
ただ、一箇所にしばらくとどまるタイプのワーケーションは、滞在する長さによっては「暮らす」になるのかもしれません。

海外での暮らし

参考になるかどうかわかりませんが、旅行ではなく「暮らす」を意識して海外に渡ったとき、最初の数日は普通の旅行者感覚なんですよね。
見るもの感じるものが、目新しくて仕方がない(笑)。

ただ、それも1週間、2週間と経過するうちに、次第に慣れてくるのです。そうすると、次第に「お客さま」から「地元民」に感覚がシフトしてくるんですよ。
1ヶ月もすると行きつけのお買い物先も増えてくるし、地元民同様に公共交通機関も使いこなす。
地元の顔なじみができたり習慣を覚えたり、さらに懐具合のやりくりや仕事探しも入ってくるので、こうなると「暮らす」という実感が出てきます。

その反面、どうしても「和の味」が恋しくなり、口に入るのが現地の味だけというのは結構きついものがありました。滞在中一番しんどかったのが、これかもしれません。

特にきつかったのが、お米と「だし」が口にいれられなかったこと。
当然ですが、日本米より現地米の方がやすいです。購入価格は、日本米の1/4~1/3くらいでしょうか。ですが、こればかりはケチらないで日本米を購入していました。


また、だしについては、日頃どれだけ自分は「だし文化」が当たり前の生活をしていたのか、と思い知った次第です。
さらに付け加えるならば、食文化面では生卵もNGでしたね。
実は生卵を冷蔵庫で保存するのは日本くらいだと現地で教わり、目からウロコの情報でした。
(卵かけご飯大好きです!)

◇◇◇

これらの経験を踏まえて、もしも私が今流行?の「ワーケーションという形で長期間滞在してみたい街」があるとすれば、札幌でしょうか?

札幌でワーケーションをするメリット

札幌を訪れたことのある人や、地元の方々はよくご存知だと思うのですが、札幌は生活インフラが抜群の街です。
私の住む街より遥かに都会でお買い物に不自由することはないし、地下鉄や市電を始め、バスネットワークなども非常に充実しています。

また、道民御用達のセイコーマートもそこかしこにあるし、食材の良さは誰もが認めるところでしょう。

うん、これなら私にとって重要ポイントである台所事情も心配ないですね。そして、仕事のしやすさ(テレワークが前提)という視点では、ワーケーションで必要不可欠なネット環境も整っています。
ワーケーションのもう一つの要素である「バケーション」も、少し足を伸ばせば郊外にたくさんありそうですね。

これらの視点を整理すると、私が「暮らしたい未来のまち」のポイントは、

・ほどほど都会で、生活インフラが整っている
・近場に非日常的な遊べるポイントがある
・食材など台所事情が充実している
・食文化が自分の育った環境と比較的近い

というのがミソなのでしょう。

これを手がかりに、ちょっとした妄想話を作ってみました。

ちょっとした近未来の妄想話

仮に一ヶ月くらいマンスリーやウィークリーマンションを借りたとして、札幌市民のフリをしてしれっと暮らすならば、どんな暮らしになるでしょう。
欲を言うならば、学生街に住んでみたいですね。
普段は自炊だとしても、外食の時は安くて美味しいお店に出会いたいですし。

そうなると、北大付近が候補地かな?

◇◇◇

自分のために用意した朝ごはんを食べ終えて、耳に飛び込んでくるのは、北大の自然豊かなキャンパスから聞こえてくる鳥のささやき。
都会らしく車や人のざわめきを聞きながら、パソコンに向かう。
しばらく集中した後、火照った目を冷まし、窓の外を眺める。
ちょっと疲れたから、気分転換がてら、北大構内を散歩してこようか。

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都会の喧騒の中にあるとは思えない、自然豊かなキャンパス。
颯爽と構内を自転車で駆け抜けていく北大生が、ほんの羨ましくもあるけれど、のんびり散歩するのも悪くはない。

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30分ものんびり歩くと、いつの間にか構内の端っこまで来ていた。そんなに歩いてたことに少し驚くが、もはやお馴染みの散歩ルートだ。
向こうには北大のシンボルの1つである農学校第2農場が見えるので、この散歩ルートは、いくつかある選択肢の中でも特に私のお気に入りである。

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もうここまで来たらまた歩いて引き返すのも面倒だし、このままランチにお邪魔しよう。
今日は少し贅沢に、Curry Ya ASAPのスープカレーがいいな。

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北18条から地下鉄に乗り、少しウトウトする。
あ、しまった!
北12条で降りるつもりだったのに、さっぽろ駅まで乗り越した!

でもまあいいや。
食後の運動も兼ねて、少しだけ歩こう。

JR札幌駅の人混みをかき分けながら、北口を目指し、そのままマンションへ戻る。

午後は六花亭の霜だたみとマルセイバターケーキを頬張りながら、再びパソコンとにらめっこ。
六花亭の直営店だとバラ売りで買えるから、選ぶ楽しさがある。それも、札幌に決めて良かったと思うことの1つだ。

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仕事を終えて、夕飯の支度に取り掛かる。今日の献立は、とうもろこしご飯と地物野菜のソテー、そして味噌汁。昼間がボリュームたっぷりだったから、若干あっさりめのメニューかもしれない。

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それにしても札幌へ来てから、どれだけ体重が増えんたんだろう(苦笑)。
頭では食べ過ぎだと分かっているのに、食欲が止まらない。
せめてもの罪滅ぼしに、今度の週末は、定山渓温泉へ足を運んで乗馬体験をして、帰りはひとっ風呂浴びてこようか。


あー、長めのワーケーションにして良かった!
短期間では、札幌の良さを隅々まで楽しめないもんね。

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という、アホな妄想が止まりません(笑)。

ですが、IFの世界として近未来に叶うのならば。
少し長めのワーケーションとして、札幌で暮らしてみたいです。
そして、IFの世界が実現できたならば、私自身はその後どのような選択をとるのか。
自分自身の心境の動きにも興味津々なのです。

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