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冬の俳句~雪・氷編

氷晶ひょうしょう薄片はくへんふわり舞い上がる

季語:氷晶

「ダイヤモンドダスト」だと、明らかに字余りになるので、別名を使っています。「細氷さいひょう」とも言いますが、できれば宝石のイメージを残したかったので、「氷晶」を選択。

一度だけ、「ダイヤモンドダスト」を見たことがあります。
見た場所は、厳冬期の猪苗代町。

ダイヤモンドダストの発生条件は

  • 氷点下10℃以下

  • 視程が1km以上

  • 澄み切った無風状態

  • 晴れた早朝

などなど、結構条件が厳しいようです。

ですが、猪苗代町も磐梯山の影になるような場所では、これらの条件が揃うこともあるのでしょう。
地元の方から「裏磐梯なら発生することがある」と聞いたことがあるので、見間違いだとは思いません。

ただ、厳冬期の猪苗代は本当に寒い☃
少し冷え込むと、最低気温がマイナス二桁を記録することもあるようなので、冬の猪苗代に足を運ぶならば、防寒対策はしっかりと行った上で出かけましょう!

そんなわけで、かつて猪苗代で目にした「ダイヤモンドダスト」を、したためてみました。



ゲレンデの灯火ともしび頼り家路ゆく

https://twitter.com/altspato/status/829895322092462080/photo/1

季語:ゲレンデ

我が家の近くからは、遠くに某スキー場のリフトの明かりが見えます。
冬ならではの光景なのですが、ナイター営業をしている期間が、毎年不安定(苦笑)。自然相手なので、仕方がない部分でもあります。
そんなわけで、今年はまだ見ていないですね。

北国育ちなのにスキーができない(ついでに言えば、ボードも無理^^;)のですが、ゲレンデの明かりを眺めるのは、冬のちょっとしたお楽しみかもしれません。


古城ふるしろに想い降り積む六花りっかかな

https://www.tif.ne.jp/jp/photo/photo/2017_02C24A9836.jpg

季語:六花

「六花」は、雪の別名だそうです。雪をそのまま読み込んでも面白くないので、Google先生に頼ってみました。
写真からすぐにおわかりになるかもしれませんが。
冬の「鶴ヶ城つるがじょう」をモチーフに、詠んでみました。
「鶴ヶ城」が「古城」に該当するか?
という厳しいツッコミも受けそうですが、そこはまあ、読み流してくださいませ(苦笑)。
城の歴史自体は、中世の蘆名あしな氏の築城までさかのぼりますしね。
会津のシンボルであるのは、皆が認めるところでしょう。

写真は、県の観光公式サイトより、2017年の「会津絵ろうそくまつり」のときの写真を拝借。
毎年、2月の第2土曜日とその前日に開催されるそうです。
今年で第23回目ということですから、比較的新しいイベントですね。

追記:1/28、今年度分については中止が発表されました。残念!


城の足元に広がるのは、「絵ろうそく」の灯籠とうろう
絵ろうそくは一説によると、「冬に花のない会津で仏壇に供える花の代替品」として、誕生したのだとか。
これも、会津らしい言い伝えです。

注)アイキャッチは、「福島観光フォトライブラリー」より、「大内宿雪まつり」の画像です。

12/25追記
「#沙々杯」関連のタグを追加しました。

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