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校則あれこれ

少し前から始まっていた、「みらいの校則」のお題。
このお題を見た瞬間に、青森の某中学校の校則を思い出しました。

今の世代には考えられないことかもしれませんが、私の通っていた中学校・高校(青森)では、四半世紀経って振り返ってみても、意味不明な校則が数多くありましたっけ。

1.男子は丸坊主必須、女子は髪の毛が肩についたら必ず縛る

後者は、まあ分かります。髪の毛が長いと、縛らないと邪魔ですしね。
ですが、男子の丸坊主は女子生徒から見ても、本当に気の毒でした。
丸坊主にするメリットって、何があるの?と。

少し気になって調べてみると、ちょうど私達の世代は「丸坊主奨励」世代だったようです。
恐らく、私達以前の世代の「全共闘」などへの反発から、「一定の統制が必要」という思想が生まれ、それが「丸刈り校則」の誕生につながったのでしょう。

でも、丸坊主にしても悪いことをする生徒は、いくらでもいますしね。

2.意味不明な服装規定

これが、一番不明でした(苦笑)。
余談ですが、妹が少しだけ通った青森の中学校(=私の出身中学)の校則を、福島の先生に話したら大笑いされたというおまけ付きです😅

1.市内の外出の際は、私服でもOK。隣町に出かける際にはジャージを着用するものとし、それより遠方に出かける際には、必ず制服を着用すること。
2.自転車に乗る場合には、必ずヘルメットを着用すること。
3.女子生徒は、カーディガンなど上着の着用は認められない。
4.午前中は基本的に制服着用。ただし、体育の授業後はそれ以後、ジャージで過ごすものとする。
5.清掃の際は、手ぬぐいを着用する。

特に、1は全校集会などでも物議を醸した校則でした。
反骨精神溢れる?私が勇気を持って挙手し、その真意を先生方に尋ねたところ、返ってきた回答は次のような答えです。

A;どの学校の生徒なのか、身分を明らかにするためです。
Q:それならば生徒手帳を持ち歩けば良いのではありませんか?
A:でも、忘れる人も多いでしょうからね。

うーん、今振り返っても、先生の回答はかなり苦しい😅

また、2も何気に不自由でした。
毎週週末、エレクトーンのレッスンのために隣町の音楽教室に通っていたのですが、この校則に縛られて、仕方なくバスで通っていたんですよ(苦笑)。
「安全のため」という理屈は分からなくもないですが、なぜか女子生徒の間では「ヘルメットは男子のみが着用するもの」という暗黙のルールがまかり通っていた、私の母校。
しかも、男子:女子の割合が1:2の空気の中で、自分だけがヘルメットをかぶるなんて、出来るわけがありません。

そうそう、今のサイクリストが着用するスタイリッシュなヘルメットではなく、工事現場や工場でかぶるようなものでしたからね?
これも、女子生徒がヘルメット着用を嫌った理由の一つです。

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らさに3の上着着用禁止。
これも、冬場はきつかったです。

何せ、冬の最高気温が-2~-3℃が当たり前の地域ですよ?
おまけに、校舎が古くガタが来ていたものですから、隙間風がピューピュー吹き込みます。
入り口のガラス戸は、半ば自動ドアと化し(苦笑)、気がつくと廊下の片隅にうっすらと雪の吹き溜まりが😅
※嘘のような、実話です。

そんな環境下での上着着用禁止は、本当に理不尽でした。
しょっちゅうお腹が冷えましたよ……。

また、大人になってから「同じ寒冷地である長野県では、女子生徒もスラックス着用が認められているらしい」と知り、本当に羨ましかったです。
青森でスラックス制服があったら、絶対にスラックスを選択していましたよ、私は。

もっとも、オシャレや性的なこだわりの視点からではなく、単なる防寒対策ですけれど(笑)。

3.非現実的過ぎない?な地方の校則

今度は、少しだけ通った青森の高校の校則です。
さすがに高校生になると、中学生よりは大分規制が緩かったと思います。

ですが、「誰がこんなことをするの?」と苦笑いしたのが、こちらの校則。

生徒は、トラクター等を運転してはならない。保護者の同伴があっても、これを禁ずる。

四半世紀前の話ですが、この頃はまだ農家の手伝いなどで、トラクターを運転する高校生もいたということなんでしょうか😅
あ、通った学校は農業高校ではありません。普通科の高校の校則です。
でも、後に福島に戻ってきてからは、さすがに類似の校則は聞いたことがないですね~。

4.当時あってほしかった!こんな校則

そんなわけで。
当時の私が「こんな校則がほしかった」と切望したのは

私服での外出が認められる
自転車に関する校則の撤廃
カーディガンなど上着の着用を認める

ですね。
今だったら、確実にPTAでも物議を醸しそうな校則ばかりだったかもしれません(苦笑)。


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