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オフブロードウェイで感じた、継続の力

年末、ニューヨークへ旅行に行った際、子どもと一緒に見れるブロードウェイとして、Gazillion Bubble Showを見に行った。

ステージ自体は、ものすごいエンタメ性とワクワクで、子どもたちは皆とりこになっていた。

一方の私は、ステージに立っているアーティストDeni Yang氏の自己紹介「4歳からバブルアーティストとしてテレビデビューし」の一言を聞いてから、「継続の力、ヤバすぎ」と驚き、「継続力が持つ果てしない底力」について考え続けることになった。

毎日毎日ステージに立ち、1日複数コマ、同じステージを安定品質で提供し続ける努力。来てくれている子ども達の笑顔から幸せを感じることができるとは言え、これだけの回数、同じことをやり続ける気持ちはどういう心境なのか。

私自身、気づいたら起業の学校を10年を超えて経営しているものの、日々、同じ型の運用改善を継続することは、飽きとの戦いであり、葛藤の連続であった。

商品サービスというのは、初めて利用するお客さまから見ると「初めてのこと」なので利用に伴って感動が生まれやすい一方で、提供者側から見ると「毎日のこと」なので飽きが生まれやすい。
結果、お客さまから求められている商品サービスであるにも関わらず、創業者の「飽き」によってサービスが変わり、事業がうまくいかなくなることが多々ある。
そのため、「飽きない」事業をやることこそが、「商い」だ。
などという話もよく聞く中で、「とは言っても人間だから、飽きも生まれるだろ」など考えつつ、これまで葛藤してきたものだ。

結局、私の場合は、同じ会社の中で、新規事業を立ち上げ続けることで飽きを回避し、楽しく仕事をしてきたものだが、今となっては会社自体を売却してしまっていることもあり、次のキャリアをどうしようかと考えることも多い。

これまでと全く別のことをやるのか、今の延長線上の経験を積み上げていくべきなのか…。

そんな悩みがうっすらと心の奥底にある中で、Deni Yang氏が私の目の前に現れたのだ。4歳からデビューした仕事を継続し続けたことで、今、世界の中心でステージに立ち続けられている…。経験値の積み上げを通じてものすごいエンタメ性と高品質のサービスを作り上げ、人々を幸せにしている…。継続力が作り上げる底力はすごい…。

将来のキャリアを考えるにあたり、ブロードウェイで活躍するアーティストの姿が、一つのロールモデルとして頭に刻み込まれた。

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