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【心理学】敵意帰属バイアスがようやく分かった件

認知バイアス

認知バイアスとは、人の思考において必ず陥る可能性がある、不合理な選択のこと。

どういうことかというと、
・先入観
・直感
・恐怖
・願望
などによって、合理的な判断を歪めてしまうこと。

例えば、こうなったらなぁと思って計画を立てると思うが、未来予知能力を持った人間はいないので、大抵の場合、大なり小なり予想と違う結果が出る。

すると、明らかにイレギュラーな結果に対して、事前に予想した結果を継続的に期待し続けてしまう場合がないだろうか。「あの結果になるはずなのにおかしい」と、当初思い描いた結果に執着し、事実を事実として受容せず、不合理に結果を否定してしまうのだ。その結果、おもしろくない、嫌いだ、などの負の感情を抱いてしまう。

このように、思考を歪めてしまうことを認知バイアスと言う。

正常な思考を歪めてしまい、客観的な視点が抜けた主観的な思考回路によって判断の正常性が低くなる。先の例は、事前に予測した結果と異なる、つまり確証を持っていた結果と異なる結果を否定してしまう。これは認知バイアスの一種である「確証バイアス」にあたる。

認知バイアスの種類

認知バイアスは性質によって分類され、名前がついているものがある。

ハロー効果
外見が優れていると能力も高いと認識してしまうこと。

自己奉仕バイアス
自分の関わった行動が、他人の結果よりうまくいく確率が高いと認識してしまうこと。

バンドワゴン効果

食べてもいないのに行列の出来る店が美味しいと認識してしまう。

など。

誰しも持つ感覚であるので、認知バイアスを研究する事で大いにマーケティングに応用する事ができる。

例えば、バンドワゴン効果。席数を少なくし、行列を作る席数の少ないラーメン店などは、利用客の認知バイアスを2つの点で利用している。食べてもいないのに、あれだけ行列が出来ていると言うことは美味しそうだ、と認知してしまうこと。もう一つは、食べる時に、行列に並んだことによるストレスや空腹感から解放されることによって、並んでいない状態よりも幸福感が上乗せされ、味の満足度が高まるという効果。

人によっては「行列に並んだ時間の対価が味にあるはずだ」と思い込み、味にバイアスがかかる効果もあるかもしれない。

このように認知バイアスによるマーケティング戦略が、店舗の席数に反映されている。回転数の多いラーメン店ならではの手法であり、そう言った客層を無視しても利益をあげられると踏んでいる事が認知バイアス自体を理解する事によってわかる。

敵意帰属バイアスが日常に存在した

多分、認知バイアスの一種であるだろう敵意帰属バイアスと言うものがあるらしい。

西野亮廣voicyより。

文章と件のポスターは西野さんの過去ブログでも掲載されている。

嗚呼、これだったのか。

身の回りで思い当たる節が多すぎた。自分の身に降りかかった過去の否定的な対応の数々や、話に聞く話もこのバイアスによって歪められた結果だと思うと、大変な腹落ち感があった。

同じチームで仕事をする以上、ぶつかる事も多いが、あきらかに感情的に否定される事が多い人間がいる。話すたびに理論的な問答ではなくなって行き、終いには何故か怒ったり、意見を言うと拗ねられてしまい、正常なコミュニケーションが取れないのだ。

敵意帰属バイアスであると仮定するとかなりハマる事が多く、こちらが理論的に正しい事を言ったところで、馬鹿にされている、否定されていると曲解されてしまう。相手にしては私の意見が自分と異なれば異なるほど面白くなく感じ、怒るか拗ねるかされた挙句、話が進まず、仕事が遅れるという訳だ。

経験上、そう言う人間に限って仕事能力が低い事が多い。会話する前段階で敵意帰属バイアスが発動する事もあるようで、否定される事を恐れて相談や報告もして来なくなる。

結果、仕事がさらに遅れるのだが、それを注意すると更に敵意を剥き出しにしてくるため、余計に拉致が開かない。

この無限ループにハマった事が何度かあり、結果彼らの尻拭い業務が山積みになる。採用やチームビルディングの段階でなかなか気づけないのがこの属性所持者であったが、今後このバイアス属性の高さを初期段階で見抜くよう慎重に質疑応答するよう、採用等に取り入れて行きたい。

そのような相手の考え方を変えようとしても、その努力は徒労に終わる事が多かろうと思う。他人と過去は変えられないので、自分と未来を変えて行こう

あなたの周りにも、こちらの意見を曲解しがちな人物がいたら、敵意帰属バイアスに支配されている可能性がある。対処法としては、相手にしない事だが、相手にせざるを得ない状況にある事も多いだろうと思う。一旦距離を置く事が望ましいとされるので、思い切って環境を変えるなど、勇気ある行動を取りたい。

他人の認知の歪みに振り回されて、自分の心の健康を損なわぬよう気をつけよう。自分にも言い聞かせるつもりで、本日の結びとする。

7/23追記:ブログに詳しく見解と対処法をまとめました。


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