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一棚box本屋さん「ぼっとう&よはくBB」にみるシェアリングエコノミー

江古田の小さな本屋さん

異能vationの活動の一環で、書店のリサーチを進めているうちに興味を持ったのが、box書店。

棚をboxに区切って個人に有料で貸し出し、誰でもそのboxに本を陳列して売ることができるという、小さな書店の集合体で運営するという新しい形式。本屋さんのスペースを複数人で共有してお店を構えるという、シェアリングエコノミーです。

今までカフェの一部にそういった小さな書籍販売スペースがある店舗はありましたが、書店自体がその集合体として運営するという形態がここ最近流行しています。

吉祥寺にあるブックマンションさんはそのブームの火付け役で、私も訪れた際には居心地の良さや、お店番をしているboxの店主さんとの会話に大いに盛りあがりました。

そんな中、クラウドファンディングで拝見した練馬区の江古田駅近くにある「ぼっとう&よはく」というコワーキングスペースで、box書店の立ち上げをする企画に支援させていただきました。

リターンに優先で棚を借りれる権があり、購入させていただき、「世界書店」という小さな本屋さんを設置させて頂きました。

この度、3/20(土)からいよいよ「ぼっとう&よはくBB」としてオープンしました。

詳細は上記Webサイトの「予定表」を参照いただきたいのだけれど、コワーキングスペースとしての営業と、一棚本屋さんとしての営業とがあり、今週は以下のスケジュールです。

3/23(火) 12:00〜 コワーキング営業
3/24(水) 13時〜17時 一棚本屋営業
3/25(木) 12:00〜 コワーキング営業
3/26(金) 12:00〜 コワーキング営業、17時〜 一棚本屋営業

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営業日によって、ミニフリーマーケットが開催されていたり、お菓子の販売があったりしますのでぜひお気軽に足を運んでみてください。

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3/20に販売させて頂いた灯菓子店さんのクッキー。サンプルを頂きましたが、絶品です。めちゃうま。

コミュニティスペースに求める没頭と余白

このお店のコンセプトは、発達障害のある子供や、HSCの子供を持つママ友さんを多く持つ店主さんが勢いで立ち上げたそうで、地域の交流の場としてもイベントなどが数多く開催される温かい場所です。

大人だけではなく、子供の多様性にも目を向けたこの場所に、理念にも共感しましたし、何より「書店」としての機能にはコミュニティスペースというものがあります。

その相乗効果に大注目しているので、支援せざるを得ない!という気持ちでした。

没頭すること、余白を大切にすることは僕の中の大きなテーマでもあり、この店舗の名前にも共感です。特に、子供が何かに没頭できるというのは、日々の育児の上で成長の重要な要素として意識しているポイントです。

また、私たちは「考える」というプロセスに「余白」という時間帯を取り入れることが重要で、何かを創造するには余白が必要です。

詰め込んで、混ぜて、「ぼーっとする」。

それが考えるということですが、ぼーっとする、その余白の時間を作り出すということは、忙しい現代では難しくなりつつあります。没頭し、余白を作る、そんな空間が今の社会に一つでも多く誕生してほしいと思います。

多様性×本

オープン前日の3/19に準備で伺わせていただいた際にも、そこに居合わせた3名の店主さんのお知り合いや棚主仲間の皆さんも暖かい方ばかりで嬉しくなりました。

本を売るのではなく、本を媒介にまた新しいコミュニティを作っていく。

今ある関係性をより深めていく。

そんな場所であり、「多様性×本」という新しい組み合わせは可能性に満ちています。


ビブリオセラピーという言葉があり、「本は魂を救済する」と紀元前から言われているほど本が心に作用する効果は高いです。

イエール大学の研究では、12年間の調査において、本を一日30分以上読む人は、そうでない人よりも寿命が平均2年伸びたそうです。

それだけ心に作用する本は、今、多様性の社会に変容を遂げようとする現代で苦しむ大人や子供たちに必要な栄養剤です。


こう言ったスペースに気兼ねなく足を運んでいただき、そこで出会った「気になる一冊」に心を委ねてみてほしい。そして、日々の悩みや人間関係の苦悩を本の中に救いを求めてほしい。

人は誰もが違い、誰もが社会にとって必要です。その一冊があなたにとって栄養になり、あなたを承認する言葉になります。

ぜひ、「ぼっとう&よはくBB」に並ぶ本を、ゆっくりと手に取って頂き、棚主が並べたその一冊に思いを馳せていただけたら嬉しいです。


この活動に参加できたことがとても幸いです。このスペースの認知を広げるべく日々活動してきたいと思います。

西武池袋線、江古田駅近くにお住まいの方、または沿線にお住まいの方はぜひ、Webサイトのカレンダーで営業日をチェックしていただき、足を運んで見てください。

私の「世界書店」の棚です。ラインナップに気になるタイトルがあれば、Amazonより安く買えますのでぜひ。

しおりをTake Freeでご用意しておきましたので、お気軽にお持ち帰りくださいね。

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