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読書感想文5 『東京するめクラブ~地球のはぐれ方』

こんにちは!りんてんです。

また風邪をひきました。今度は家族揃っての、咳、喉の風邪です。ということでひたすら読書。

今回読んだのは『東京するめクラブ~地球のはぐれ方』という本。 

このするめクラブ、村上春樹さん、吉本由美さん、都築響一さんからなる団体で執筆者も当然彼ら。 

まあ平たく言えば旅行記なのだけれど、行くところのチョイスが微妙ならば雰囲気もすごく緩い。 

本文からの引用になるけれど、 


「たいしたもんじゃないですけど、くちゃくちゃ噛んでいるうちに、なんかそれなりの味が出てくるのでは……」 


なんてコンセプトを掲げている時点で相当緩い。正直、この手の本は私の大好物だ。 

行き先は、名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里の6つである。 

カップルとラブホについてしきりに語りたがる村上さんに、食べたい物を食べて動物を可愛がる吉本さん、廃墟やら秘宝館やら何かといかものくさい物を勧める都築さんと、まあこの人たち、よくもここまで自由きままにやったものだと思う。 

ただ、そうかと思えば昔と今のレジャーに対する価値観の違いなんかについての意見はすごく鋭くて、やっぱり文化人なんだなあと感心させられるところも結構あって、呆れていいのやら感心していいのやら、本当によくわからなかった。 

その緩さのおかげか、お酒を飲んで頭がほんわかしているときに読むとすごくいい気分になれて、そういう意味でも「するめ的」な本だったと思う。 


「お酒を飲んだら読みたくなる本」 


一言でまとめるならそんな感じ。 

お酒を飲んで、再びパラパラとページを繰っている自分がありありと目に浮かぶ。

来週からはなかなか忙しくなる。全力で治そうと思う。

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