若草物語
私の母は四姉妹の長女です。昔から、自分たちのことを大好きな物語である若草物語の四姉妹になぞらえていました。
若い頃の母は、歳の離れた妹のことをまるで宇宙人のようだとあまり相手をしていなかったそうですが、歳をとるごとに仲良くなり、今でも何かと集まっては出かけていますし、お互いを気にかけています。
親戚たちもその四姉妹を中心にお正月は必ず集まっています。それは私の祖父母の時代から続く行事で、昔は集まってお餅つきなんかもしていました。
私にとっては当たり前のことだったけれど、主人はこの集まりを今の時代に珍しいし、尊いことだと言ってくれました。数年前のお正月に撮ったこの写真から、私にとって子どもたちの姿を撮ること同様に、この四姉妹を撮ることがライフワークとなりました。
それぞれにいろんな大変なこともあるし、母にしてみれば更年期なんだか反抗期なんだか分からないような娘(私)がいるし。。。けれど、四姉妹で集まるときは、一瞬にして四人の世界で楽しく笑っている姿があります。そうだね、確かに尊いことだよね。
子どものことから始まったフォトグラファーだけれど、ライフステージとともに写真は広がり変わっていくもので、自分の親たち世代の写真を撮ることもまた私のライフワークになりました。そして、母たち姉妹を撮ることで今の家族を撮り続けることがいかに大切なことで、尊いことなのかより感じることができました。
そういうことを届けられる仕事なんだなと改めて誇りに思います。
<<見出しの写真>>
四姉妹の写真に限らず、集合写真を撮る時は、お顔の位置が同じく私(カメラマン)に並行であるようお願いします。誰かが前後にならないようにすることです。2列になったとしても後列の人は出来るだけ顔を前に突き出して、前列と並んでもらいます。なのでそんな時はこう言います。
「はい、一人だけ小顔になろうとして下がるのはやめて下さ〜い。」
これは皆さんへのご注意でありながら、皆さんを笑かせる一言。
ぜひ使ってみてくださいね。
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