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頑固な相棒から軟弱な相棒へ

最初の相棒

 先日、朝ランで古墳を経由し銭湯で汗を流したあと、そういえばもう直ぐ近くにある大型スポーツ店の開店時間になるではないですかとなり。モチベを上げるためという口実のもと、物欲を満たすために新しいランニングシューズを買うことにした。
 この時自分が愛用していたシューズは「HOKA ONE ONE」ARAHI 3 ー 通称「R2D2」のみだ。このシューズは自分が所属しているPLANETSCLUBランニング部のコーチと呼ばれる存在にして、ご自身の職業として日々お客さんの足にリアルに触れ続けている方に選んでもらったシューズだ。
 余談だがコーチの興味深い話がある。前職でスポーツ量販店をまわっていた時、足元やフォームを見ただけでアルバイト15人くらい連続でスポーツ経験を当てたことがあるらしい。
 とはいえ自分は地方住まい、コーチは都心在住。そう簡単にお出かけして買いに行ける距離ではない。ではどのように選んでもらったのかというと、簡単な遠隔診断みたいな感じだ。
 以前クラブメンバーが自分の足の写真をコーチに送って、それを見たコーチがオススメのシューズを選んでくれるという遠隔診断をしてもらっていたので、自分も便乗したのである。

遠隔診断.001

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 その診断で足の形などから選んでもらったシューズが今の相棒「R2D2」で、サイズ感は自分にしか分からないので購入は地元の大型スポーツ店で購入したという経緯だ。
 その大型スポーツ店へ今度は自分の感覚だけで新しい相棒を選ぶことにしたのである。

遠隔診療

 ここで遠隔診断についてもう少し詳しく説明させてもらいたい。足の写真を送ってそれにあった靴を選んでもらうだけで遠隔診断とは大袈裟ではないかと思われるかもしれないが、これは序の口である。もちろん足の写真を見ただけでそれにあったシューズを紹介できるだけでも素晴らしいと思っていただける方もいると思うのだが、その上自分はオンラインでランニングフォームの改善をリアルタイムで診断してもらっているのだ。さらに言わしてもらうならば改善から後日経過も診断してもらっている。これはもはや診断ではなく遠隔診療といっても問題ないレベルだ。
 もうちょっと詳しく説明しよう。このリアルタイム・オンライン・ランニング講座について。


第0回 リアルタイム・オンライン・ランニング講座@zoom
・オンラインミーティングアプリzoomを使う。
・自身のランニングをzoom内に流せる数十メートルのスペースとそれを撮影するスマホを準備する。スマホは三脚などで固定できると安定した画角で流せる。
・スマホから離れて撮影するため、ワイヤレスイヤホンがあるとスムーズに画角や立ち位置の指示が受けられる。
・リアルタイムで記録したランニング動画をもとに、すぐにフォームや足の運び方の解説をスロー再生を交えながら指摘してもらい改善ポイントを抑える。
・それをもとに改善効果のあるストレッチなどを取り入れた後、再度自身のランニングを撮影する。
・before動画とafter動画の比較からどのような改善があったかをすぐに解説してもらう。
・ポイント
リアルタイムで撮影した自分のランニング動画により、どこが悪いかをすぐにフィードバックしてもらいすぐに再トライし、そのbefore〜afterの解説をオンライン上で受けられる。
※リアルタイムでの録画、zoom内でのbefore after 比較画面操作、スロー再生などの技術的サポートは全てランニング部部長が担当。コーチの指摘をさらに分かり易くする為に技術でサポートしてくれている。

オンライン設備.001

オンライン講座.001

 この講座以降自分のフォームは静止写真を見ても明らかだと思うが、劇的に改善され現在に至る。
 現在もこのフォームを意識しながら、時にはガラスに写る自分の姿を確認したりしながら走っている。
 このフォームを共に作り上げた相棒が「R2D2」だ。

 今回新しいシューズを購入したのであるが、その事でさらに「R2D2」特徴がわかり、そのおかげで新しいシューズの良さも堪能している。
 次はいよいよ新しい相棒の登場だ。

ちょっい軟弱な相棒

 さて、シューズを新調するにあたり、もちろん自分は最新モデルをターゲットにしていたし、当然それが1番だとも思っていた。すぐに最新モデル「HOKA ONE ONE」CLIFTON 7 に足を通す。
 軽いし、クッションも柔らかく足を包んでくれる。なるほどと思いながらもう一度「R2D2」を履き直す。せっかくだからいろいろ試そうと今度はひとつ前のモデル「HOKA ONE ONE」CLIFTON 6 を試着。
 こちらもクッションは柔らかいが最新モデルよりは外骨格がしっかりしている感じだ。もう一度最新モデル CLIFTON 7 を履くと外骨格が柔らか過ぎる違和感を覚える。すぐに旧モデル CLIFTON 6 を履き直すとやはり程良いバランス感覚を覚える。
 結局自分は最新モデルではなく旧作の「HOKA ONE ONE」CLIFTON 6 ー 通称「C3PO」 を買った。

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 新しい相棒、通称「C3PO」でもすでに数キロランニングを堪能しているが、かなり満足しているし、今度はコイツでどこを走ろうかと楽しみにもなっている。ただそれは新しいシューズを履くのが楽しみだという単純な理由だけではない。
 なぜならば、自分は「R2D2」の特徴である骨格、ソール共にしっかり目のちょっと頑固な相棒でフォームを作ったのである。因みに反発の振動も強いのでたまに右耳からAirPods Proが外れてしまったりしていたので、片耳だけのモノラル状態でのランが多かった。
 「C3PO」はその逆で骨格、ソールともに柔らかいちょっと軟弱なタイプだ。その分反発の振動も吸収してくれるので右耳からAirPods Proが外れにくくなった。

 もし最初から「C3PO」を履いていたら、おそらくその軟弱なタイプに合わせたフォームになっていただろう。だが、最初に「R2D2」というちょい頑固(堅硬)なタイプでフォームを作り上げていた現在の自分が「C3PO」を履いたら、その特徴である軟弱(柔軟)な部分が今度は自分のフォームをサポートしてくれる感覚になるのだ。おまけに右耳からAirPods Proが外れやすかった為にほぼ左耳だけのモノラル状態だったのが、両耳装着のステレオ状態になり、快適なリスニング環境も得たのである。
 自分もまさか新しい相棒のおかげでこんな感覚やおまけを得られるとは思ってなかったので、これは思わぬ拾いものだというわけだ。

次の相棒

 ランニングにとって相棒と呼べるアイテムの代表がやはりシューズだと言っても良いだろう。その相棒の特徴によってランニングフォームもかなり変わってくるなということを今回新しい相棒を迎えたことで実感した。
 どちらかというと、専門の人がいるならその人に任せた方が早いとそちらに預ける傾向が強い自分だが、今回は自分の感覚でなんとなく選んだ事で新たに新鮮な感覚を得られ、かなり満足度も高い。
 
 さて、こういうことがあるとまた次の相棒が欲しくなるものだ。まだどれを買うかは決まってないが今度の相棒の通称だけは決まっている。もう少し待っていてくれ「BB8」。



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