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どっちを選ぶ?〜クロス・ロード〜

『キャスト・アウェイ』トムハンクス主演の名作を数年ぶりに観た。

FedExのマネージャーとして忙しく働く役を演じるトムハンクス。

クリスマスも年末年始も決まった休みはない。

クリスマスに急遽呼び出され、飛行機に乗って婚約者とのクリスマスを途中で終える。

そこから飛行機の移動中飛行機が墜落・・

命からがらたった1人無人島にたどり着く。

そこから4年・・・

彼は意を決し、手作りの船で島を脱出し、助けを求めて海へ出る。

数日が経ち、手作りの船も嵐などでボロボロ、死を覚悟したその時・・・

通りがかったコンテナ船が、彼の命を救う。

ここまでが中盤、そこからがこの作品が伝えたかった部分が詰まっているのではないか。

4年間飛行機事故で発見されず、命を落とした。そう誰しもが思っていた。

しかし彼は生きていた。

彼の生存を電話で知った婚約者はショックで気を失った。

彼女はもうすでに家庭を持っていた。

そこから4年ぶりにあった2人は、お互い気を使うように話す。

しかしそれは本心ではなく別れ際にとうとう2人は本心を交える。

そこには4年間お互いが想い続けたいろんな感情が伝わってくる。

仕事に追われ、クリスマスのあの日に仕事に行かなければ・・・

彼が生きているのを信じ、待ち続けていれば・・・

しかしそこで、彼は彼女の今の生活を奪うことはなかった。

彼は彼女の本心を知ることができただけで十分だったのか。


今の自分にはまだわからない。


そして彼は島で暮らした4年間をあらためて振り返る。

『自分で死ぬことさえもできなかった。そこからふと気が軽くなったように、生きる。生きなければいけない。』そう感じたそうだ。

そしてあの時、潮の流れで漂流してきた鉄板(のちに手作りの船の帆になる)が来なければ・・・

あの潮の流れで今こうして帰ってくることができた。

潮の流れで何かを得ることができるかもしれない。


生きていくこととは何かを教えてくれる、そして何を大切にし、何を優先させるかも問いただしてくれる。

クロスロードでどの道を進むかはその一瞬の判断で決まる。

この作品は2000年のもので今から約20年前のもの。

当時がポケベル、この20年で大きく技術革命が起き生活も大きく変わった。

しかし今求められるものも、当時求められていたものも、本当は何も変わらないのではないか。

便利になればなるほど無駄だと思うようなものに価値が生まれ、

本当は当たり前にしていたものが当たり前じゃなくなってくる。


いつの時代も大切なものは大切で、感動するものは感動する。

感情や思考がコントロールされることだけはなくなってはいけない。

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