妄想:ハリキウ州の25%の住民はどう動くか

Wikipediaによると、ハリキウ州には25%程度のロシア人が在住しているという。この人たちにモスクワ勢力はどのような情報戦略を仕掛けてくるか。

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地理的にはロシアと隣接する。ロシア軍の侵入が「25%の要請」によるものとして建付けられるのなら、NATOは今度こそ実力行使を選ぶことになるだろう。「偽情報に踊らされた在住ロシア人の人々の自由と財産を守る」という逆説的な建付けで、対峙することになる。

どこからが実行の線引きとなるか。どの集落陥落から空爆を開始するのか。ロケットやドローンによる攻撃ではなく「意志の強さ」を見せつける有人戦闘機による空爆である。

モスクワ勢力は「核兵器の臨戦態勢」に移行する。「キーエフの最高指導者はロシアに降伏すべきだ。さもなくば、瞬時にウクライナ国民を失うことになる。決断の時だ。今なら、出口は空いている。他国での臨時政府樹立に反対はしない。24時間の猶予を与える。」と全世界に向けて宣言する。

NATO軍は「自由の扉」を用意し、あらゆる運輸機器を総動員しウクライナ国民を受け入れる国へ移動させた。同時にアメリカ合衆国同盟国の軍機動部隊をウクライナに緊急配備しモスクワ勢力へ向けて宣言を行う。「ハリキウ州からの全面撤退を要求する。24時間以内に撤退を完了しなければ、モスクワは消えてなくなる。あなた方にとっては容易いことだ。自国の領内に再配備すればよい。」

中国人民解放軍も動き出す。国境沿いに軍が緊急臨戦態勢で配備される。国内は「準戦時下」に置かれ、党の指導の下、日常生活が変わっていく。そのほかのインドを含むアジア諸国も「準戦時下」体制を整える。そして「沈黙」する。

ばらばらだった世界の民主主義陣営が「準戦時下」で一つになる。「絶対に譲れないc」で纏まったのだ。

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妄想では歴史上類を見ない大移動が展開されるのですが、とどまる人々も多数いるだろうと思うのです。その人たちの生命と財産は誰が守るのか。民主主義陣営かモスクワ勢力か。どちらもウクライナの人々を守ることより自陣営のプライドを護ることに汲汲とすることになりそうで、どうあっても人の命は軽いのだと思った次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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