中間層は ”カネ余り” にもっと関心を

政治が「カネ余り」をどうとらえるか。それが争点とならざるを得ない現状。

経済に寄与するであろう先端のモノ・コト・トキに積極的な投資を促すか。または、政治不安を醸し出す ”貧しさからの怒り” を鎮めるために税で吸い上げ振り撒くか。効力を発揮させるためには、「経済に寄与しない先端らしきもの」、「砂に水をまくようなバラマキ手法」に路を開かないにようにしなければなりますまい。

ただ、選挙が念頭にあれば、どちらの勢力にもばらまかなければ落ち着かないので、国の予算が嵩張ります。その財源は少数の富裕層より数の多い ”その他大勢” から取り上げることになります。「民主主義の原則」だと勘違いしているからです。

どうも、政治と経済が生活と絡み合わない。いつも、その他大勢が ”損” をする構造になっている気がするのです。そして、その分厚い中間層からは、政治と経済をどう変えたいのか意思が見えてこない。それ故、自身の ”損” を増やし恒久化してしまうのです。

民主主義を担う ”その他大勢” がもっと声を上げるべきでしょう。それは、富裕層の目覚めを促し、貧しい人の心に潤いを与えることに繋がるはず。上下両極に分かれた政治や経済の話では、民主主義が崩壊してしまいます。

政治や経済の学術関係者は、中間層が上下の層に好影響を与える仕組みと仕掛けを編み出して広く市民に公表すべきでしょう。層を固定化させない ”快適な対流” を創り出す世界、それを願ってやみません。

#COMEMO #NIKKEI

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