問題はG7にあり。中露が待つ自由と民主主義の瓦解

「素人が何を言うか!」とおしかりを受けることを承知で、書いてみます。*****

政治の素人が民主主義を守っていける。唯一の守護者である。自由と民主主義の政治家は、民衆の政治への関心が糧となっている。どれだけ、糧を食めるか、それが政治生命となる。

民衆がどよめけば、あっちの怒りやそっちの享楽から関心をむけられるように政治家は蠢く。一方、民衆が政治に興味を示さなくなれば、些細なことでも「喫緊の課題」として拡声器でがなり立てる。

中露などから外圧があれば糧の豊漁となるので、民衆の脅威を煽りつつ政治家は自身を太らしていく。そうして、長らく脅威が政治の中心に居座り続けると、政治は政治家だけの特権となって、小うるさい民衆を力でまとめ上げようとする。

自由と民主主義の瓦解である。

政治に興味を失っていた民衆は、突然の情勢の変化に適応できず、方や抵抗するパルチザンを組み、方や政権を強力に支持する組織を作り上げる。各々の集団は、ともに個の主張を許さず、指導者の下に結束するように強要する。

最早、民衆は何も言わなくなる。

小さな戦に勝ったものが、次の戦に手を出し勝っていく。「勝ちの積み上げ」で大勝利を手に取った政治がすべての権利を掌握しモノゴトを決めていく。ここには、G7も中露も存在しない。

ただ、小さな戦の積み上げの中で、大決戦となる戦がある。その時、人類は自滅するか生きながらえるかの選択を迫られる。核兵器を使うか使わないか、その選択だ。

自由と民主主義の政治家が大人になって、「皆様にはご苦労をおかけいたしますが、この先の世の中は〇●であるべきで、皆様のご協力の下、少なくとも□年をかけて◇▽を築き、みなさまの生命と財産を護る豊かな文明を迎えられるように、粉骨砕身で活動しますことをお約束します」と確信をもって言える、その存在になっていれば、人類は滅びずにすんでいたのだ。

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ChatGPT などの政治利用について、G7で話し合っているそうです。生成AIを活用する中で、プロンプトエンジニアリング という職業が開花しつつあるようです。生成AIなどを活用する要諦は、「明確な要件を与える。条件を明示する。」ということ。

それは、自由と民主主義で、民衆と向き合う政治家の行動と似ているのだと思うのです。生成AIのチャットボットで政治脚本を制作するときに、ボットが打ち出した答えの正否を調査するのは政治家本人。よって、政治家に「明確な要件と条件」がカネ備わっていなければ、正否の判定ができないまま、"ボっとでたてのアイディア" をそのまま民衆に説明することになります。

「人類の破滅は、自由・民主主義の政治家から発した。」

後世からこう指摘されないように、G7はリーダーシップを発揮していただきたい。価値観をもっと世界の人々と共有してほしい。そう願ってやみません。(後世がありますように)

#日経COMEMO #NIKKEI

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