真実の中の虚偽:虚偽の中の真実より罪は深い

真実を導き出す「規格」。規格が保証されて真実を確認することができる。だが、規格を得るために嘘をつく。真実を確かにする規格が嘘に染まる。

一方、壮大な嘘をつく人々がいる。明らかに嘘とわかるが、信じている。なぜ、信じようとするのか。嘘の中に真実が隠されているから、暗号を解くかのような苦難の中で真実を救い上げ穢れを落とし実態を顕在化しようともがく。そこに尊さを見いだせるからなのだろう。

規格の尊さとは何か。「あきらかな真実」ではなかろうか。嘘に染まり、拭うことのできない ”あいまいな実態" では、規格の意味がない。

神格化した規格。それを無条件に信じようとする人々。だが、真実の中の嘘で、"確かな安全" が脅かされている。

#日経COMEMO #NIKKEI

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