運転手さんとの契約改善でライドシェアUP

日本のタクシー業界で、「上手に運転手さんと契約する」動きが加速することを願いつつ、少し調べてみます。長い文で恐縮です。

Wikipediaを読んでみると、「・・・1950年代後半以降、モータリゼーションの発達により、大都市圏を中心に『神風タクシー』と呼ばれる粗暴運転、乗車拒否、不当運賃請求(雲助タクシー)などが問題となり、交通事故も多発し、白タクも横行した・・・」とありました。なんだか、最近のライドシェア「ブラック版」のような出来事が日本にあったのです。

やがて供給過剰現象などが発生し、一層の経営効率化インセンティブ付与、サービス向上、利用者の利益保護等の観点で「規制緩和の推進に関する意見(第2次)-創意で造る新たな日本」が公表され、この意見の中に、「・・・できる限り事業者の自主性が尊重される多様な運賃水準の設定が可能となるようにすべき・・・」とありました。

一方、「・・・マイカーの普及や公共交通網の拡充、社会事情の変化などによる乗客の減少に加え、業務の性質そのものが収入を増やせず支出を減らせないため、構造的な業績不良に陥り、経営の苦しいところが多い・・・」とのこと。

なので形態も、「介護・福祉タクシー」「自家用有償旅客運送のタクシー」「地域防犯・防災の役割を担うタクシー」「運転代行業」「荷物の運搬(貨物だけの輸送は認められていない)」と様々に登場しているところ。

運転手さんについては、「旅客運送の責任」を負うため、道路交通法 第八十六条(リンク参照)「・・・次の表の上欄に掲げる自動車で旅客自動車であるものを旅客自動車運送事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者は、当該自動車の種類に応じ、それぞれ同表の下欄に掲げる第二種免許を受けなければならない。・・・」に沿って、免許が必要ですね。

ところが、インバウンドで外国客の増加に伴い(要約)「・・・空港などでの出迎え用に在日〇〇人などが自家用車を用いて旅客運送する事象が多発している。入国前に配車アプリなどで登録/決済を済ましており、金銭授受を明らかにしにくい状況で、何某かの被害にあって民事的な賠償請求をしても運転手に支払い能力は無く、帰国されるので被害者は泣き寝入りの可能性が高い・・・」というような問題が発生しているようです。

*** であれば、世界のライドシェア会社と日本の運転手さんが契約を結ぶ仕組みと仕掛けが必要と思うのです。運転手さんが所属しているタクシー会社さんはプロフェッショナル人材派遣業として成立できる業態に代わっていき、国も推奨すれば国内法を逸脱せずともライドシェアを広げ、利用者の便益を守ることができると思います。 ***

ところが、運転手さんの収入(2006年当時)は、「・・・例えば1か月毎日12時間以上働いても売上高が30万円、賃金が手取り8万円というような状態が珍しくない・・・」というようなことがあるようです。海外のライドシェアでも低賃金・低収入が問題になっていますね。

*** ならば、お金以外に運転手さんが報われる何かを利用者が提供するシステムができないでしょうか。

たとえば、車中の会話で運転手さんが「わたし、ラーメン大好きナンスよ。」「どこが、おすすめ?」「このさき、左に入ったところの〇〇屋」という話であれば、〇〇屋さんの無料チケットが携帯アプリから運転手さんに転送されたり。利用者は店主との間に「ご奉仕チケット」とのやり取りが事前にあり、店主はお店の宣伝広告費でチケットを配る仕組み。運転手さんも無料で食べに行ってもいいし、誰かにプレゼントしてもいいし。運転手さんと利用者の逆転現象とでも言いましょうか・・・笑。

「運転手していてよかったぁ~」と思える瞬間を利用者と分け合えるなにかが、賃金以外にあればよいと思った次第。けれど、何かを欲しさに不当な要求をしたり無理に配布したり、なにも工夫しなければ不愉快になる可能性も秘めています。なので、「感動センサー」を内蔵したデバイスで双方に「本当にうれしくなります」を予感させたりしたりするのをサポートするのです。

こうすれば、「人と人が信じあう電子社会」ができあがるでしょう。自動運転や「旅客案内は人工知能」というような時代となります。けれど、人間同士であたたかくなる瞬間や空間が必要と思うのです。それが「タクシー」であれば、いい。その瞬間や空間を求めて海外からお客様がタクシーを利用しに日本へやってくるかもしれません。「白タク」では成しえない「感動タクシー」です。 ***

と、ここまで書いたのですが、タクシー運転手さんに限らず、人と人が結び合い感動しあう社会になれたらいいなぁと、改めて思いました。

昔から人々に愛されてきた「幸せを運ぶ運転手さん」。どんな時代になっても存在し続けて欲しいと願いつつ。


「道路交通法」下記リンク参照


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