妄想:世界AI倫理委員会 発足

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確立を重視するAIにたいして、結果責任を負わせる法的責任論が主流となりつつある中、「AIに倫理を学習させる」世界的な組織が立ち上がった。

モノコトの最小単位を組み合わせてニンゲンの理解できるコミュニケーション言語で形成する仕組みに、「形成結果に責任を持てる倫理」を付加する。

この組織が立ち上がる前、同様の倫理学習集団が "裏社会" で立ち上がり、政治利用の中で自国に有意な "倫理" を学習させる動きが活発となっていた。倫理的にAIが使い物にならない事態に発展していく。

「倫理は世界共通である」という認識の下、市場で出回るAI形成結果を常に監視し、後追いではあるが「倫理委員会」が検証し学習させたマークを添付していった。利用者は「倫理委員会」マークを確認しながら、自己責任でAI形成結果を活用していく。

倫理委員会には国連の常任理事国のような代表少数の最上位裁定グループが存在しており、国連常任理事国と同様の「拒否権」を有していた。最上位裁定グループの要員は、倫理員会(世界の政財官学から選ばれた代表)で選挙により選ばれる。

倫理員会ではロビー活動も許容されており、倫理に関する要請を聞く。やがて、このロビー活動が活発となり、倫理委員会とその最上位裁定グループに影響を与えるようになり、その後の「拒否権」の乱用へつながっていった。

世界AI倫理員会は利権の塊となり、AIに論理を学習させはするが、倫理自体が地に落ちていく。結局、AIは「利用者の倫理」により活用され、活用された倫理をAIが学び確立を算定していった、従来(古来)の形成方法に戻っていったのである。

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どの道、世界平和もAI倫理もニンゲンが管理しようとすると利権の塊となって、管理外の存在が増加していくという、ジレンマに陥る妄想でした。至って当たり前で書くほどのことでもない、私自身そう思うのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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