プライド高い低賃金労働者の国:中国となるか

妄想です。

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中国共産党は「平和、開発、公正、正義、民主、自由という全人類共通の価値観を守る」観点から、都市部の貧富の格差を是正するため、富裕層に膨大な税を課し、その税から国営・国有企業に資金調達し、国営・国有企業では低賃金で働く労働者を多数雇用し、ひたすら安い製品を海外へ輸出する政策を実行に移した。

愛国教育で育った低賃金労働者は、「世界の中心・中華」を誇りに、世界から集まる「安かろう悪かろう・クレーム」に「われわれの努力により "安い" 製品を手に取れるのに 文句を言うとは言語道断」と怒りをあらわにする。

安い製品は世界の価値を下げていく。安いものへ消費が流れていき、"安物競争" で利益の出ない "高賃金" 諸国は疲弊していく。

中国共産党の狙い通り、世界は中国製品なしでは一日も暮らせなくなり、中国経済圏 "一帯一路" の中へやむを得ず組み込まれていく。

見かけ上の貧富の格差を是正した中国共産党下の労働者は、中国共産党の権威を守るために "低賃金" であることを容認し続ける。赤い手帳を高らかに天に突き上げ、「例え飢えようとも、われらは中華の誇りの中で生きていく」と吠えるのだ。

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この妄想のようにならないのが、今の中国。結局、権力闘争はつづき、その運動資金に富裕層からお金が流れていき、富裕層の思いが中国共産党を形作っていくのでしょう。

永久・国家主席誕生。そのあとは、国家主席を取り巻く "親族" へ富が集まり、それに諂う輩が権力闘争の主役となると思っています。

世界経済は、中国を最大のライバルとしてみるアメリカ合衆国の競争心で、そこそこに底上げが図られるのでしょう。世界の低賃金国をいかに自身の経済圏に引き込むかが覇権のカギとなります。

「いかなる外部勢力が私たちをいじめ、抑圧し、奴隷のようにすることも決して許さない」とした中国共産党も、"朝貢の覚えめでたくない" 周辺諸国にはきつく当たります。きっと、日本がそれにあたる。

「歴史を教訓とし、未来を切り開く」として中国五千年を手本にすれば、社会主義国であろうが民主主義国であろうが、中華思想で運営していくしか選択肢がない。その運営者が中国共産党であるということなのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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