"愛される" ことで巨大市場を席巻する

民主主義陣営か、中国共産党指導体制か。G7が終わったところで、あぶりだすのは、まだ、早いのでしょう。

プーチン氏とバイデン氏の握手。メディアへの情報は "良好" としてあります。双方、本心を語り合って「中国共産党の拡大は歓迎しない」で一致したのではと思うのです。

今、中国共産党の最大の武器は、軍事力ではありません。巨大な中国市場です。黄河文明・長江文明の結合から中華を編み出し、東西南北に衛星国をつくり、やがて吸収し巨大な世界帝国を築いた歴史をなぞれば、経済こそが国を強くすることを体現しているからです。

経済交流と人の血流は等しいと語られることがあります。血流が滞れば死んでしまう。嫌われてしまえば交流が減り国が衰える。

反乱・動乱を抑え、安全を作り出し交流を活発化させ、"食わせる統治で徳を積む" ことで、「愛される中国共産党」を目指していると解釈できます。

そうなれば、世界政治が依存症を起こす ”魅惑的な市場” となるのでしょう。それを担うのが「00后」世代なのだと思います。

おそらく、かなり "鼻持ちならない" 世代となるのかもしれません。「もはや、西側諸国に依存する中国ではない」と言い切ることでしょう。

民主主義陣営は、中国依存症を改善することができないのでしょうか。

民主主義陣営の地域経済圏を、交流の滞ることのない安全な巨大な経済圏としてしまえば、中国経済圏と双肩になるはず。

「そんなことは、中国経済圏の力が増す前に作り上げている」と言われるのでしょうけれど、現状、そうなっているのかといえば、地域の実情を優先する事情が壁となって、真の交流ができていないと感じています。

民主主義陣営が「愛される巨大市場」を形成し、中国経済圏からの交流が活発になれば、ひとはどちらを選ぶのでしょう。

愛されたい中国経済圏と愛される民主主義経済圏。"やさしさ" で双方が諍いをやめ、真の交流をすることで合わさって "愛される経済圏" になっていくのだろうと妄想した次第。


「長江デルタ」舞台に綱引き 中国、サプライチェーンの自給自足狙う

(日経新聞参照)


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