妄想:修繕しないマンションの在り方

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買ったり借りたりするときに「解体料」が課せられます。管理組合に積み上げられ、運用会社に委ねられ「解体基金」として管理されます。

毎月「建物限界調査」を行い、専門家や住民から聞き取り「解体時期」を明確にしていきます。管理組合との契約で住民は解体時期の3カ月前までに退去することになります。退去と一時的住居に関する費用は「解体基金」から支払われます。解体時期前2カ月で居座っている住人には強制退去が執行されます。これは契約違反として実施され法律で容認される範囲で行われます。権利不明の居住空間もこの時期に権利失効の手続きが完了します。

修繕を施せば十分に使える価値の残留するマンションですが「スクラップアンドビルド」の精神を重視します。解体時期前1カ月で解体業者が解体準備に入ります。

解体から3か月であたらしいマンションが出来上がります。すべてのパーツが工場で作り上げられており、組み上げるだけで新しいマンションが出来上がるのです。

管理組合組合員は、あたらしいマンションに入ってもよし、あたらしい価値の売値で手放してもよし。そして、あたらしい管理組合ができあがります。その時代の価値でくらしを成り立たせ、あたらしい快適を謳歌できるのです。

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はじめから維持を考えないマンション。解体廃棄物は様々な場所で再利用されます。修繕をしない解体が前提であれば、解体再利用前提のあたらしいマンション建設が可能となる、そう、妄想した次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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