中高年、「そりゃないだろう」年収削減に対応できる早期退職金積み増し

終身雇用制度を信じて、若いころの低賃金を中高年でチャラにできると思ったのに、ここにきて「年代の賃金格差」で削られる。

「そりゃないだろう」と小さな声でぶつぶつ唱える中高年には、「はい、これ、若い時の分」と、どどんと早期退職金を上乗せできる "ふとっぱら企業" がこれから成長できる予感がするのです。

政府も「新しい資本主義」をめざし、「早期退職金積み増し企業へ減税」などの対策を施すのです。そうすると・・・

一気に、若い人の雇用が増える。若い人は実力で賃金がきまる "弱肉強食" の就業世界へ飛び込んでいける。もちろん、だから、政府はセーフティネットの拡充を施行せねばなりますまい。欧州大陸の "社会的市場経済" に学べばいい。

そのセーフティネットは、早期退職した中高年にも張り巡らされます。故に、個人事業主となった中高年は、大事にしている早期退職金をどこかに投資して運用しながら、自身の経験を生かしたコンサルティングで弱肉強食の就業世界を生き抜いていけるのです。

「働けるうちに高収入を」の世界。

高額税金を納めることに意義を認めつつ、セーフティネットをフル活用する抜け目のない生き方。それが、あたらしい時代を築くのだと思った次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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