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国内独学での英語学習法 第4回:英単語

要約:英語学習の基礎である英単語学習を解説しています。単語帳の選び方から具体的な勉強法、さらには復習のタイミングまでカバーしています。

こんにちは!ふーやです。

大学2年生の冬までは、英単語を勉強しては忘れてを繰り返していました。しかし、効率よく、かつ効果的な方法で学べば、長期的に覚えることが可能になります!!今回はその英単語学習についてお伝えします。

単語帳選び

これから本格的に始めたい、過去にしていたが単語は不安な方は、まずは中学レベルの英単語から取り組むことをおススメします。中学レベルの単語帳には、日常英会話で必須の単語が集まっていますので、非常に重要です。おすすめはキクタンです。

中学レベルの単語は習得されている方は、ご自身の目的に合わせた単語帳を選定するのが良いと思います。僕はTOEIC対策とIELTS対策をしていたので、次の3冊に取り組んでいました。

単語帳のレイアウトもこだわりポイントがあります。

1.英語が日本語よりも先に書いてあること
日本語が先に来てしまうと、常に日本語経由で英語を覚えることになります。これは、日本語を介在しない英語脳を作るのには向いていません。

2.発音記号が記載されていること
発音記号を積極的に使えるようになると、音源を聞かずとも正しい発音が分かるので、勉強効率も上がります。また、細かい音の違いを理解することができるようになります。これによって自身の発音が綺麗になります。例えばcomputerの発音記号は''kəmpjúːtər''。com部分の母音''ə''の発音は、分類上は「あ」に近いです。つまり、字面では「コンピューター」に見えますが、実際の発音は「カンピューター」の方が近いんです。この微妙な違いを、音のみに頼って聞き分けながら覚えていくのはちょっと難しいです…。発音記号を見る方が簡単です!

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3.例文が記載されていること
単語学習をするうえで、文章を作って、その状況をクリアにイメージすることを繰り返します。その文章を作る段階で、助けになってくれるからです。

個人的に気に入っていたのはキクタンです。上記の3点を満たしています。

キクタン600

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実際に単語帳を用意したら、次の流れで進めていきましょう。

単語学習の実際の流れ

英単語学習の流れ

かなりスピード感を持って行っていきます!

1.英単語を見る
まず英単語をパッと見ます。覚えてたら飛ばし、覚えてなければ日本語訳を見ましょう。

2.日本語訳を理解して、情景を頭の中で思い浮かべる
第2回でもお伝えしましたが、英語脳を作るためには、''英単語⇔概念&イメージ''のつながりを強くしていくことが重要です!!日本語訳を見て、日本語を理解して終わるのではなく、その単語が表す意味を頭の中に焼き付けていきます。

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3.文章化する
単語の概念&イメージを浮かべるのは大事ですが、単語単体ではイメージが浮かびづらいことも多々あります。そこで行うのが、文章化です。例えば形容詞''hot''なら、「何が熱いのか」を足して文章化します。''Fire is hot.''のような簡単な文章で問題ないです!!

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4.スピーキングを繰り返す
3で作った文章を、ひたすら発音します。この時も、必ず頭の中で文章の意味をクリアにイメージしてください。発音する理由は、発音の練習のためと、長期記憶に残りやすくなるためです。

5.単語の意味が分かりにくい、イメージが浮かびにくい場合
たまに、日本語訳を見て、「いつ使うの?」みたいな単語に出会うこともあるかと思います。これではイメージを思い浮かべるのは困難です。そんな時は、単語の意味を簡略化してください。例えば、''supply''という単語。意味は「~を供給する」なんですが、口語ではあんまり言わないですよね。僕はどう覚えているかというと、「~をあげる」です。これの方がイメージが浮かびやすくないでしょうか??余裕が出てきたら、「必要なところに必要なものをあげる」くらい具体化するとニュアンスもずれません!

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イメージが思い浮かばないときのもう一つの方法は、Googleで画像検索することです。これでイメージを確認することができます。(上の画像もGoogleで調べました![1])

#絵は描いた方が良い??
イメージが思い浮かびにくいときに、Googleで画像検索し、それの絵を単語帳に描くのもありだと思います。しかし、絵を描くこと自体が目的化しては本末転倒なので気を付けたいところです。

さて、英単語学習の流れについて説明しましたが、1単語につきどれくらい取り組めば良いのでしょうか。

「覚えた」の基準

英単語は覚えるまで取り組みます。個人的に、「覚えた」の定義は、「英単語を見た瞬間に、頭の中に日本語訳よりも先にイメージが思い浮かぶ状態」と定義しています。一瞬でも思い出そうと考えたりしたら、飛ばさずに学習します。逆に、覚えた単語に関しては、積極的に飛ばしていきましょう!わからない単語は、繰り返し復習して長期記憶に残していきましょう。

長期記憶vs短期記憶

多くの知識は短期記憶として記憶から抜け落ちていきます。この知識をいかに長期記憶に入れていくかがポイントです。短期→長期へ移すためには、復習が欠かせません。かなりの回数復習することになりますが、1単語あたりにどれくらい時間をかけるべきでしょうか。

1単語にかける時間

1単語長くても1分、30秒くらいで回せるとスムーズかと思います。この30秒という時間に理由があるわけではありませんが、これを目指して取り組むとスピーディーになっていくかと思います!ポイントは、覚えてなくても飛ばす勇気です。英単語は何度も復習することが重要で、長時間かけて、1回とかで覚えるのには向いていないです。英単語は、瞬発力が大事です、単語をじっくり論理立てて理解して覚えるのはおススメしません。実際の会話ではその論理をたどって英単語を思い出すというのは現実的ではないからです。個人的には、丸暗記が向いていると思います。そこで必要なのが反復ですが、適切なタイミングはいつでしょうか。

丸暗記vs論理

復習のタイミング

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エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線という理論があります。人が暗記したことをどれだけ忘れるかと、復習のタイミングの関係を表したものです。これによると、暗記した1日後には平均70%を忘れています。しかし、あるタイミングで復習すれば、暗記したことを忘れにくくなるのです。この理論に従い、次のタイミングで復習するのがおススメします [2][3]。

1日後、4日後、7日後、11日後、15日後、20日後

これはエビングハウスの理論が提唱する、ものを長期的に暗記するための復習のタイミングに、英語系YouTuberのAtsuさんが修正を加えたです。僕自身もこれに基づいて学習を進めていましたので、参考にされると良いと思います!

スケジュールの立て方
大量の単語を小分けにして学習し、適切なタイミングで復習するのは少し複雑です…。把握が難しいので、僕が実際に使っていたスケジュール帳をお見せします!!

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横に単語の範囲、縦に日付の軸を取り、マス目にはエビングハウスの忘却曲線に従って復習するタイミングが記載されています。例えば、10/15の場合、101~150の単語の4回目と、251~300の単語の3回目を学習するわけです。1単語1分で進めたとしても50単語やるのに50分かかるので、かなり時間がかかるのが英単語学習です。復習も重なってくると一日に200単語とかが範囲になってしまうことも。ご自身のスケジュールに合わせて無理のない範囲で計画を立ててみて下さい!

調整方法
途中で急な予定が入ったり、しんどくなったりして、スケジュール通りに進まない時もあると思います。そんな時は調整を加えて継続を優先させて下さい。「今日の101~150の3回目の復習は厳しそうだから、明日に回そう」といった感じです!学習した日の翌日に復習するのはなるべく守ってほしいですが、それ以降は1日の前後くらい誤差でしょう。どうか、少しくらいずれても、やめずに調整しながら継続して下さい…!!

最後に

いかがでしたでしょうか。英単語学習は、英語学習の根幹であり、かなりの労力が必要とされます。だからこそ、少しでも効率よくかつ気長に、ストレスフリーで進めていきましょう!!ご質問等あれば、ぜひTwitter @FuyaKoshiro まで!


<参考文献>
[1] Supply chain management and logistics
[2] もっと早く知りたかった!忘却曲線に沿った情報の効率的な暗記法
[3] 5 Ways to Challenge the Forgetting Curve

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