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育児休暇は女性だけのものと思っていると、いつの間にか他社に先を越されてしまいます。

前回、「旦那さんの働き方がマズいと離婚の危機になるかもしれない」という調査結果をご紹介しました。まあ、原因のダントツ1位は収入だったんですが、その他にも「残業が長い」ですとか「福利厚生が充実していない」とか「休みが少ない」というものがありました。

休みが少ない=有給休暇は取れない=育児休暇なんか取れるわけがない(女性しか取れないやつ)といった図式が成り立つでしょうか。まあ、実際男性が育児に参加したり、育児休暇を取れる会社さんは僕の知る限りではナシか、ごくわずかです。「岸本君、ここは日本よ?」「男性が育休取ってどうすんの?」といった声が聞こえてきそうですね。でも、昭和であり続けると我が国は本当に人口が空っぽになってしまいます(笑)。


今回見た資料は地方のものではありません。日本の首都・東京都が2年前に調査したものです。調査対象者は都内在住の男女5000人(このうち、未就学児を持つ男女は2000人です)。


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まあ、予想通りといったところでしょうか。
家事と育児の分担割合は奥様が8割を超えるようです(「妻がほぼ全て担っている」と「どちらかといえば妻が担っている」を足したもの)。

家事/83.5%
育児/85.4%

<このような結果になった理由>
1位/夫の仕事が忙しいから
2位/特に決めたわけでないがなんとなく
3位/夫の家事スキルが低いから


なんかすいません、って感じです。。。1位は個人の努力だけではどうしようもない、2位はご夫婦がお互いに話し合えば解決する、3位は「オトコ、頑張れ!」ということですね。

もちろん、ちゃんと分担しているご家庭もありますよ。

<家事をちゃんと分担している理由>
1位/家事は平等に分担するべきものだと思うから(46.9%)
2位/特に決めたわけでないがなんとなく(38.9%)
3位/妻の仕事が忙しいから(27.2%)
<育児をちゃんと分担している理由>
1位/特に決めたわけでないがなんとなく(42.0%)
2位/家事は平等に分担するべきものだと思うから(27.2%)
3位/夫が育児を好きだから、やりたいから(24.4%)



家事と育児は妻に任せてしまおう… という危険な発想は全体の6割

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現在の分担割合についてどう思っているか、の質問に対してのお答えは「これでいいと思う(適当だと思う)」「このままでいい」を合わせて6割強。奥様方には見せられないな…

その中で、「もっと夫が家事をすべき」というのは、
男性/36.3%
女性/53.9%
「もっと夫が育児をすべき」というのは、
男性/50.8%
女性/60.4%

「もっと家のことをやってくれよ」ということです、ハイ…。



努力したいけど、社会と会社が背中を押してくれない

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奥さんに家事や育児を押し付ける形になってしまっているのは気が引けるし、この状況を何とかしたいと考えている旦那さんもいるわけです。「男のくせに」とか「男なのに?」という重圧をはねのけて育児休暇を勝ち取った方々もいます。

<一日以上育児休業等を取得した男性>
一日以上の育児休業等を取得した割合/31.8%
希望通り取得できた/16.2%


なんと… 31.8%です。でも頑張りました! おめでとうございます! ちなみに育休等を希望通りに取得できなかった人は79.1%もいました。でも、トライしただけ偉いと思います。


<育児休暇を取得しなかった・希望よりも短かった理由>
1位/職場が取得できる雰囲気ではない(43.4%)
2位/職場に代替要員がいない(36.8%)
3位/育休取得中の収入減が家計に影響する(26.4%)


「男が育児休暇なんかとるものじゃないよ。私が若いころなんか…」と始まってしまいそうですね。私たちは未来には行けますが、過去には行けません。であれば、未来志向の話をしましょう。

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<8割以上の男性が家事育児への参加に賛成>
1位/男性が家事・育児を行うことは、当然だ(59.1%)
2位/夫婦間の関係にいい影響を及ぼす(47.2%)
3位/子どもにいい影響を与える(46.8%)

以上のような理由から、男性の意識はどんどん変わってきています。ここまでくれば、僕の言いたいことはもうお分かりですね?笑


「男女ともに育児休暇取得率、70%を突破しました!」などのアピールができるだけで、採用活動はとても楽になるのだと思います。だって、まだブルーオーシャンなんですから!

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