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採用を始める前に、みなさまはどんな準備をしていますか(その2)

求職者には、大きく「新卒」とよばれる人たちと「中途」と呼ばれる人たちの2つが存在することは前のコラムの通りです。そして、中途採用は突発的な募集にならざるを得ないこと、新卒採用はあらかじめ計画を練って学生を囲い込むことも、少しはイメージできているのではないかと思います。

ですが、人物像の準備ができていない企業さんが多いのは、企業様のお話を聞いていて強く感じました。これはなにも、北陸エリアに限った話ではありません。


★とにかく「いい人」が欲しい!!

★えー 誰でもいいや。まずは働いてもらわないとね

★「こんな人に来てほしい」のリクエストか… 考えたこともないな

このように答えた企業様の採用は、とにかく難しかったです。だって、誰に入社してほしいのかさっぱりわからないんですから。逆に、イメージを少しでも固めていらっしゃる企業様は、だいたい採用成功しています。


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例えば・・・

★あのポジションが空いてしまった。何としても人を入れて業務を回さないといけない。新しい人に仕事を教えるのは、主任の○○さんだから… 少なくとも、わからないことはすぐに自分から確認してくれる人がいいな。それなら、経験がなかったとしても短い時間で慣れてもらえるはずだ

★いままで社内システムは全部外注だった。しかし、今後の展開を考えると自社内で解決できるものは解決したい。なぜなら、これからはスピード勝負になってくるからだ。当社で社内SEを募集するのは初めてだから、当社のシステムがどのように作られてどんな技術が必要なのかを、外注さんにそれとなく聞いておこう


上記の2つの例は、それぞれほしい職種もシーンもバラバラにしてみました。1番目は、事務さんか店舗スタッフのようなポジションで、欠員が出たときの様子です。すぐにでも埋めなければならない穴ですが、チーム編成や上司となる人のパーソナリティーに合った人物像を、この採用ご担当者はイメージできているようです。

次のシーンは、新しいポジションを作って経験者を迎え入れるというものでした。ここではわかりやすく社内SEとしてみましたが、新しいポジションに人材を迎え入れるのであれば、想定する人物像を誰かに説明できるくらいイメージを固めておいたほうが、採用選考の段階でブレずに済みます。仮にこの社内SEであれば、「その人は、自分でプログラミングしてアプリケーションを開発するのか」「もしくは、ベンダーコントロール(外注の管理)だけでいいのか」「今動いているシステムに対して、どこまでの知識を持っているべきなのか」までは、自社内で調べておいてください。


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どのような雇用契約にするか

★正社員(無期雇用契約)
★契約社員(有期雇用契約)
★パートタイマー・アルバイト
★派遣会社からの派遣社員
★紹介予定派遣(働いてくれている派遣社員さんが、その後貴社の正社員として雇用契約を結びなおすこと)
★業務委託(雇用契約ではなく、業務を再委託する契約)

少なくとも、上記6つ(パートとバイトを分けるなら7つですが、呼び方が違うだけです)はパッと浮かびます。きっとメジャーなのは正社員とパートくらいで、あとは北陸ではあまり見かけません。業務委託は、直接雇用契約を結ぶわけではなく、その人と仕事を任せる契約になるので報酬額(給与とは呼ばない)を折り合わせるくらいです。社会保険も福利厚生も適用されず、休日や勤務時間の縛りも受けません。「どこで働くか」は契約段階で話し合う必要があります。完全リモートでいいのか、それともオフィスに数回は来てもらうのか、などです。


ここまでのまとめ

採用するために考えておくことは以下の通りです。

★新卒採用か、中途採用か
★どんな人物像をイメージするか
★どんな雇用契約にするか


北陸エリア(ここでは、石川・富山・福井の3県を指しています)では、人事や採用を選任で担当している企業さんは少なく、多くは社長や役員が採用を兼任しています。ですから、各部署の担当者と話し合いながら上記3点を固めてみてください。

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