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内定後、求職者にどのようなフォローをしていますか。

私は「転職支援者」というポジションで、メディア選定から、ニーズのヒアリング、広告原稿作成、一次選考代行などに取り組んでいます。そのため、採用担当者さんからこんなことを言われることもたまにあります。

「岸本くん、先日一人内定を出せたんだけど、実は逃げられてしまってね・・・」

ああ、悲しいことを聞いてしまいました。でも、そんな時はだいたい決まって次のようなことを担当者さんに聞き返しています。


★その内定者は、内定から実際に入社するまでどれくらいの期間が空いてしまったのか
★入社日までの間、採用担当さんは内定者と何回コンタクトを取ったか
★入社までの期間、内定者に何をしてあげていたか


もちろん、内定後すぐに入社というケースもあるでしょう。また、“逃げられ方”がちゃんとしていないこともあります。具体的には、内定者がお断りの連絡を入れずに音信不通になるケースです。

しかし、おそらくきっとその内定者のほとんどは、2~3ヶ月後の入社だったのだと思います。その内定者は、例えば、ほとんどの人は内定が出てから今働いている会社に辞意を伝えると思いますが、もしその人が経験豊富な即戦力だったとすればいろんな手段で引き留められるでしょう。
最初のうちは「転職活動&内定が決定」という強いパワーにより、何とか自分の人生を変えてやろうとするのですが、時間が経つにつれて現在働いている会社に同情してしまうかもしれません。

また、その内定者に家族がいれば、その家族に反対されるかもしれません。このように、「自分の味方」あるいは「自分の判断を肯定してくれる人」がいない状況が数ヶ月も続いてしまうと、誰だって心が折れます。
採用担当さんも上記のような状況を自分に当てはめてみてください。やっとの思いで決断し、大きく動いた結果、周りにことごとく崩されてしまうわけです。そして、自分の決断を「それは正しかったんだよ」とフォローしてくれる人は誰もいない…。

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これは、若手や未経験者を採用する場合も同じです。「経験が豊富だから」とか「まだ彼らは即戦力ではないから」というのはあまり関係がありません。

であれば、どうすればいいのか、どうすればよかったのか。
答えは簡単です。採用担当さんたちが内定者の味方になればいいのです。


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新卒採用のマーケットにおいては、「内定者面談」とか「内定者懇親会」などと、学生をフォローする文化がありますが、転職市場には関係ないと思っている人がほとんどだと思います。そこを逆手に取ればいいのです。


★定期的に電話をすること(メールも良いですが、味方の声を直接聞けるほうがもっと良いと思います)
★電話ではなく、オンラインで話す時間を作る
★オンラインで「オフィス見学」や「従業員たちと話せる場」を設ける

などなど、ウエルカムな気持ちが伝わればなんでもいいんです。
もう一つ大事なメッセージ、「僕たちは、君の決断の味方だよ」ということを定期的に伝えることが何よりも効くと思っています。


もし、「転職者にオンライン懇親会なんてやったことがないよ」とか「そもそもオンラインの効果的な使い方がよくわからない」という課題があれば、いつでもご連絡ください! 一つずつ、文化を変えていきましょう。

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