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制服に見出したファッションカルチャー(NANAHA MORI)

今回のコラムでは中高から大学を通しての環境の変化を元に私なりの「ファッションカルチャー」というものの捉え方について書こうと思う。

まず前提として日本の多くの中学校、高校には指定の制服があることが多い。自分の通っていた高校もその中の1つであり、その上中高一貫であったために中学から高校に上がったことによる見た目の変化はリボンの色味が少し変化する程度のものであった。

そういった環境で六年間を過ごしていると、学校の指定した制服のなかでの着崩しや流行が形作られる。例えば、中学一年生は通気性のいいポロシャツを着ているが、だんだんそのスクールカラー単色のポロシャツは「ダサい!」という認識に変わり、高校生の高学年に変わると今度は黒セーターをオーバーサイズで着る生徒が多く現れる。もちろん自分もその流行に乗っていた一人であり、学生内での着崩しや流行はハタから見れば微々たる変化であるだろうが、学生からすれば大きな「反抗」であり「自由」であった。私はこのような「反抗」と「自由」こそが紛れもなく「ファッションカルチャー」であるように思う。

高校を卒業して、初めてのバイトとして渋谷109で働き始めてまず最初に驚いたことは、来店するお客さんのメイクと服の系統の多さだった。そして、さらに驚いたのは1、2ヶ月後にはその多種多様なファッションやメイクに自分が少なからず影響を受け、取り入れ始めていたことである。渋谷109内のストアには地雷系やギャル系、原宿系、WEGOやSPINNSなど中高生をはじめとした学生のファッション、またそれに付随したメイクがあり、大人から見れば「量産された安物の個性」にしか見えないかもしれない。しかし、そこにこそ学生なりの「自由」や「反抗」が垣間見れるのではないかと 私は思う。

私が今所属している団体「Keio Fashion Creator」では大学も学年もバックグラウンドも違う人と会う機会があるので、そこで新たに会う人のこだわりを聞くのも今の私の楽しみの1つである。

2022.8.21
NANAHA MORI


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