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【コラム】Hope~「なりたい」になればいい~

大学での授業が開始されて、あっという間に1ヶ月が経ちました。
まさか私が大学の講師になる日が来るとは…

学生時代、特別優秀だったわけでもないのに、これまでの人生で選択してきた、そのひとつ一つを繋ぎ合わせた先に今があると思うと、ホント人生何が起きるか分からないものです。

今では珍しくないですが、中学時代に友人関係が原因で不登校になった経験があって、その時に抱いた大きな劣等感が、「私」のスタートな気がしています。

私が中学時代というのは2000年前後の話で、その当時は今のようにリモート対応などの多様な学習サポートは、もちろんありません。

教室に入れなくなったら最後。
ちょっとした勇気が出せず、保健室登校と欠席を繰り返していました。

雑誌やテレビで見るようなキラキラした女の子に私もなりたいのに、現実は真逆。
そんな自分に嫌気がさし、その悔しさの反動で、華やかな職業やキャリアを重視するようになったのだと思います。

CAだった過去を話すとよく、
「小さい頃からの夢だったの?」とか
「サービス精神が旺盛なんだね」と言ってもらえますが、全くそんなことはありません。

とにかく、誰もが知る企業に入りたい。
女性でも第一線で活躍できる職業に就きたい。
キラキラしたい。

私の人生の中で、「キラキラ」は大きなテーマ。
紛れもなく、中学時代への未練なのだと思います。

企業に入社したのちもその想いは続き、
「早くアナウンスが入れられるようになりたい」
「上位クラスを担当したい」
「責任者になりたい」
「班長になりたい」
「インストラクターになりたい」

常に、自分の中にある劣等感や未練に争うかのような時間を過ごしていました。

能力があるというよりかは、馬力で勝負しようとするスタイル。
もちろん…エンストしちゃいます。

ホント、不器用な人間なんです😅笑

けれど、そこから学べることもあって、立ち止まることや、自分や他人を
認めることの大切さをそこで学びました。

こんな不器用な人間ですが、先輩、同期、後輩などの仲間には恵まれ、目指していた「インストラクター」というポジションまで辿り着くことができました。

それもこれも、私が「立ち止まった」からこそ掴めたチャンスだったのです。

私の人生はいつもそう。
目の前に見える景色(短期的視点)では絶望的な状況でも、それがきっかけで少しだけ先の未来(中期的視点)にそれが転機となって、その次の活躍に繋がる。

本当なら不登校にもならないほうが良かったし、バランスよく社会人をやっていた方が、永く企業人としてやっていけたのかも知れない。

けれど、それがあったからこそ今がある。
大学や専門学校で、私の話をキラキラした眼差しで聞いてくれる学生を見ると、これまで通った道や選択を誇らしく思えます。

語学に苦労したから、外国人対応の難しさも共感できる。
むしろ、「できない」ところからのスタートだったからこその、即効性ある対応法を伝授できる今がある。

熱血すぎて後輩がついて来れない過去があったから、若手育成の難しさも共感できる。
むしろ、私の失敗談が唯一無二のプログラムとしてのエッセンスになっている。

必死に就活して、必死に脱サラもしたから、人生のターニングポイントを迎えている人にも共感できる。

第一線でもがいた過去があるから、エアラインの素晴らしさやギャップを、中立的に伝えて指導することができる。

人生、何がきっかけで歯車が動くかなんて、ホント分からない。
今があるから、明日の変化がある。

だからこそ、特に学生や一歩踏み出そうか迷っている人に言ってあげたい。
誰だって、何にでもなれる。
「なりたい」になればいい。

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