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【君は君で、私は私。それがいい】『たのしいムーミン一家』トーベ・ヤンソン/著(講談社)

みんなちがって、みんないい。
個を大切にするムーミンらしさがぎゅっと詰まった、ムーミン初心者にもうってつけの一冊。

おすすめ度・読者対象・要点

おすすめ度 ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆

小学4〜 どの世代も
ただ、大人にはくどいと感じる表現もあるので、大人の目線で読みやすさは★4

春。スナフキンが帰ってくると、ムーミンたちは冒険に出かけ、そこでムーミンパパのシルクハットにそっくりな帽子を見つける。帽子を持ち帰ると、ムーミン谷では不思議なことが起こるのでした。

好きなポイントと注意点に

ムーミンはキャラクターとして有名だけれども、作品を読んだことがない人にはひとまず2巻をお勧めしたい。
主要な全キャラクターが出てくるし、ムーミンの四季全てを楽しむことができるからだ。

余談

何を隠そう、わたしはムーミンの大ファンである。
ムーミン童話全集は全巻持っているし、
ムーミンコミックスも全巻持っているし、
バレーパークにも行った。
特にスナフキンが大好きで、グッズが家の中にあふれている。

ムーミンの”自由”を愛するところが好きである。
気ままに暮らすことではない、時には自由のために闘いもする。
それぞれを大切にしていて、干渉しあわないものの、集まれば楽しいことが起こる。
集まったとしても、みんながみんな好き勝手しているけれど、それがまたいいのだ。

その中で、私の敬愛スナフキンは、孤独を愛する旅人だ。
何かに縛られることが大っ嫌いで、そんなときは相手に嫌がらせをするか、ぷいっといなくなってしまうのだ。
けれど彼は人情に厚く、ムーミン一家がカバに間違われたときにはひとりで助けに来てくれる。
博識で、大人びていて、いつだって的確なアドバイスをくれる。
作中の仲間はみんなスナフキンが大好きだ。

ムーミンは私たちが忘れがちな「自由」な生き方を教えてくれる。
独立することとはまた違う、個人個人を大切にできる「自由」だ。
それを手に入れたら、きっと自分が好きになれると思う。

さて、今回のnoteは久しぶりの更新になってしまいました。みなさんお元気でしたでしょうか。
秋も暮れかかってきてるのか、きていないのかよくわからないこの頃ですが、みなさんお体大事にしてください。
久しぶりの更新となるとどうしても筆が重くなってしまったのですが、大好きなムーミンの1冊から、また週1ペースで更新できるよう頑張ります。
気楽にお付き合いいただけたら幸いです。

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