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目と耳と鼻と肌で。世界を感じられるように

わたしは外に出る時は大体イヤホンをして、音楽を聞いている。
知らない街を歩く時も電車に乗る時も。周りに人がいても、知らない場所でもイヤホンをしていると1人の世界に入り込めて、落ち着くから。

もう癖になっていて、短時間の散歩やよく知っている場所を歩くときもイヤホンをしている。

今日は久々にイヤホンをせずに歩いた。近所の大きめの公園までの往復で30分くらいと、公園を1周してまた15分の計45分くらいの散歩。

イヤホンをしていないと街の音が耳に飛び込んでくる。スズメが鳴くチュンチュンとした声、保育園で遊ぶ子どもたちの声。春休みの中学生がラケットでテニスボールを打つ音。この街で営まれるいろんな人の生活の音を感じた。

近所の公園は歴史の深い公園で、大きな木がたくさん生えている。茂った緑が空を覆い隠して、葉の隙間から木漏れ日を感じることができる大好きな公園。公園までの道なりで普段よりも、五感が敏感になっていたのもあって、いつも以上に公園の自然を感じることができた。

葉脈はキラキラ光り、薄ピンクのサクラがふわふわ舞う。チューリップもピンと背筋を伸ばしている。いつも以上に春の大きな存在感を感じた。

イヤホンを外したら、聴覚だけでなくて、視覚から入ってくる情報も新鮮に感じた。風は土っぽい匂いで、少し冷たい。嗅覚と触覚も敏感になったようだ。

ひとつの感覚が鈍感になると他の部分も鈍感になる。逆にすべての五感を敏感にすると、世界の感じた方が変わるらしい。五感はすべて繋がっていることを実感した。

イヤホンをして、1人の世界に入り込む方が、自分を救う時もある。でもたまにイヤホンを外して、世界と自分との入り口を開放してみようと思う。

ここが自分と向き合うための第一歩かもしれない。ここから始める。

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