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第9回 敬相 企画・マーケティング課のチームビルディング論 『フットワーク軽く、“新しさ”を作っていく』

昨年は本当に大変な一年でしたよね。アフターコロナ、ウィズコロナなどといった言葉も生まれ、なんだかコロナ前と今では個人的にも価値観が少し変わったような気がしています。

あ、少し前置きが長くなりました…。あけましておめでとうございます。(株)敬相 広報の寺門です。本年も宜しくお願いいたします。

コロナ前から、私ども敬相は、会社をあげて「脱・トップダウン」を謳い、チームビルディングを推進してきたわけですが、とくにコロナ禍のこの1年で各営業所のチーム力、結束力は少しずつではありますが、確実に上がったような気がしています。というのも私自身、このnoteを更新するために始めた各営業所の取材ですが、敬相のみんなの意識と行動が本当に「チームファースト」に変わっていることに、びっくりしているんです。

さあ今回は、今まで紹介してきた「営業部」とは様子が異なる部署、東京本社にある「企画開発部 企画・マーケティング課」についてみなさんに知っていいただきたいと思います。実はこのマーケティング課、2019年9月に新設されたばかり。さらに所属人数は、まさかの1人※……。

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敬相において異色の課で、孤軍奮闘する課長であり新人でもある内野 晶好(うちの てるよし)さんに様々なことを伺ってきました。「え?1人なのに、チームビルディング?※」そう思ったあなた、正しいです(笑)。でもこの記事を読み終わる頃には、良いチームづくりのヒントを見つけているかもしれませんよ。

(※2020年11月の取材当時は1名、2021年1月現在は3名体制)

これからの敬相に必要な「何か」を期待されていると、感じた

ーー 内野さんこんにちは!実は広報である私も、「企画・マーケティング課」って何をしているか、正直わかっていないんです(笑)。業務については後ほどじっくりお聞きするとして、まずは内野さんご自身についてご紹介いただけますか?

よろしくお願いします。私は敬相に2019年9月に入社しました。なので、まだ2年目です。前職は飲食業で、まったくの異業種からの転職でした。

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代表の櫛田さんとは、サッカーを通じて知り合い、かれこれ15年以上のお付き合いになります。実は高校の先輩でもありまして、当時は直接の交流はありませんでしたが、社会人のサッカー部で一緒にプレーをするようになり、関係が生まれていきました。

ーー 長年勤めた飲食店を退職してまで敬相に入社となると、何か大きなきっかけがあったのですか?

飲食店って従業員の出入りが激しいので、誰かが辞めてしまうと、それをカバーするために、とても忙しくなってしまうんですよね。私は、お店では責任ある立場で働いていたので、どんどん忙しくなってしまって……。そうなるとサッカーの練習や試合にもなかなか参加できなくなっていきました。

サッカーをやりたい。人生において新しいチャレンジもしてみたい。けれどとにかく休みがない。現状を変えるきっかけが何かほしい……と考えていたとき、櫛田さんから「うちに来ないか?」とお話をいただいたんです。もしかしたら何かを察してくれたのかもしれません。

ーー 櫛田さんからの直々のスカウトですか!?

最初は社交辞令かと思って、あまり本気にしていませんでした(笑)。なので「お言葉ありがとうございます」と当たり障りのない返事をしていたら「本当に来てほしいんだよ!」と言っていただいて。

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それでもまだ疑って「お気持ちはうれしいです」と返したら、「いやいや、俺は本気だから!」という押し問答が3回くらいありましたね(笑)。

ただ長年、私の人間性を見て知ってくれている櫛田さんから、そこまで熱心に誘って頂けることなんてもう無いかもしれない。そう考え、未経験でしたが思い切って入社を決めたんです。

ーー  櫛田さんがそこまで熱心に内野さんを口説かれた要因って、なんだとお考えですか?

自分で言うのは少し恥ずかしいのですが、人柄を見て頂いてというか、キャラクター採用みたいな感じなのかなと(笑)。サッカーや飲食業で培った、元気の良さや明るさもあるかと思いますが、元々、人に対してとてもオープンな性格だと思っています。壁を作らないといいますか。

ーー でも配属されたのはお客様と接する機会の多い「営業」ではなく、企画開発部 企画・マーケティング課だった訳ですが、戸惑いはありませんでしたか?

新設される課に配属になると聞いたとき、「自分には、新しい“何か”が期待されているんだ」と、それだけは直感的に理解したんです。だから、敬相が主力事業としている「電気通信の工事」を行う企業さんへの営業以外のことを、あえてするべきだろうと察しました。

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今でも「自分には何ができるのか?」「敬相や櫛田さんに何を返せるか?」といったことは問い続けるようにして、自分の使命を忘れないようにしています。

「いま、求められていることはなんだろう」。その問いが、仕事になる

ーー 内野さんのお人柄がだんだんわかってきました!ここからは普段の業務について教えていただけますか?

「何をするか」自体を考え、生み出さなければいけない。それが企画・マーケティング課です(笑)。ですから仕事を作るために、まずはサッカーを通して人と繋がったり、櫛田さんのお知り合いを紹介して頂いたりしました。

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今、主に取組んでいるのは、工事の管理業務です。これも櫛田さんのお知り合いからの紹介でした。店舗の内装やメンテナンス工事をする企業さんにおいて、進行管理などのサポートやマネジメントに携わらせて頂いています。

もう少しわかりやすく言うとと、店舗側と工事する企業さんとの間に入り、スムーズに効率よくモノゴトが進むために“潤滑油”のような役割を担っています。

ーー すごい……。本当にゼロから仕事を作っているんですね。ただ「マネジメントやサポート」とはいえ、業界の知識がないと難しいのではないですか?

そうですね。最初は知識ゼロで施工現場に行っていました。とにかく工事業者の方の後をついて回って、教えてもらったり、感じ取ったりの繰り返しでした。でも、いくつもの現場を経験するうちに、次第に業務内容が掴め、全体像が捉えられるようになっていった気がします。

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今は「どうすればスムーズなやりとりができるか?」「どうすれば工事業者の方に気持ちよく作業していただけるか?」などに重点をおいて、工夫しながら取組んでいます。

ーー 工夫? もう少し具体的に教えていただけますか?

長年、飲食店で接客をしていたからか、表情や声色で、その人の本心や伝えたいことを感じ取りやすいところがあるんです。

「いつもより早口だけど、トラブルがあったのだろうか?」など、電話でのやりとりでもできる限り相手の状況を想像します。もっと言うと「忙しい時はこの仕草が増えるな」なんてことも気にするようにしますね。

加えて、店舗側の忙しい時間帯や、連絡の取りやすいタイミングが感覚的にわかるため、お客様とのやりとりにすごく役立っていますね。飲食の経験がこんなカタチで活きてくるとは思いませんでした(笑)。

細やかな気遣いの積み重ねが、「敬相さんに頼んでよかった」「内野さんに居てほしい」に繋がると思っています。

ーー なるほど!その気遣いって内野さんの個性であると同時に、“敬相らしさ”でもあるように感じました。他に今、注力されていることはありますか?

最近では、オリジナル商品の開発事業も、水面下で動きはじめているんです。企業が対象ではなく、一般の方に向けた商品を考えています。すべてが初めてのことなので、課題はもりだくさんですが、今は夢中で取組んでいます。

ーー それはとても楽しみですね。少し気になったのですが、同じ企画開発部の「開発課」と内野さんの「企画・マーケティング課」が共同で仕事をすることもあるのでしょうか。

企画開発部 開発課は、電気通信事業の工事に携わる方々のために、役立つ備品や道具をオリジナルで開発してるチームですよね。開発課のみなさんとは事務所は同じですが、何かプロジェクトを協力して進めるということは、今の所、あまりないですね。

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でも、いま開発課の誰がどんなプロジェクトに取組み、何をしている最中なのかというのは、なるべく目を配り、聞き耳を立てて把握するようにしているんです。

正直、聞いたことのない用語が飛び交っていて、わからないことの方が多いんですけど(笑)、もしかしたら自分にも協力できることがあるかもしれない。「こっちのほうがいいのではないですか?」「こう思いました」と、第三者の視点から意見を伝えることはできますしね。

ーー 業務が被らないから知らんぷりではなく、そうやって、意識を向けてくれるだけでも開発課の方は嬉しいかもしれませんね。課は違えど、企画開発部という同じチームですもんね?

おっしゃる通りだと思います。業務は基本的に被らないけれど、同じフロアで働いている仲間だと思っています。コミュニケーションを取ることで、なにか生まれるかもしれませんし。普段はそこまで深く考えている訳ではありませんが(笑)。

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ただ、これは飲食店での経験を通して鍛えられた視点かもしれません。お店の中で、お客様の動きや表情、スタッフの仕草など、つねに様々なことに意識を張り巡らせていましたから。作業をしながらでも、周りを察する癖がついているんです。

また飲食店の場合、自己中心的な行動って致命的なんです。例えば「自分は今この仕事に集中していて、お客さまに挨拶ができなかった」としますよね。その時は、特にクレームもなく過ぎるんですけど、愛想悪くされた時って、お客様のほとんどが覚えてらっしゃるんですよ。経験ありませんか?

ーー ありますあります!

お客様に最高のサービスを提供することがスタッフ共通のミッションですから、自分のことだけしていたのでは、お客様に満足して頂くことはできないですし、お店の雰囲気も悪くなっていきます。結果、いつの間にかお客様が離れてしまうという……。

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私は敬相に入ってまだ日が浅いですが、敬相で働くメンバーはみんな「お客様に満足していただきたい。そして敬相という会社をもっと良くしていきたい」という共通の目的を持って働いていると感じています。だからこそ、業務内容が違うというだけで、知らぬ存ぜぬでは、もったいないと思うんですよね。

いい仕事をするための、いい雑談

ーー マーケティング課は内野さんお一人だけど、内野さんのふだんの思考と行動自体が企画開発部、ひいては敬相という“チーム全体”のことを想ってのことなんですね。ちなみに、内野さんが考えるチーム作りに大切なこと、もしくはつねに意識されていることってありますか?

先ほどもお伝えした通り、私はずっとサッカーをしてきました。そして、飲食店での経験も長かった。スポーツでも仕事でも共通して大切なことは、自分のキャラクターやスキルを活かせるポイントを、自分自身で把握しておくことなのかなと。

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朝出勤して、デスクで自分の仕事をやって、定時になったら帰宅。極端な話、毎日の仕事はこれで完結してしまいます。でもだからこそあえて、内線一本で片付くお願いであっても、わざわざ他の部署を訪ねて、頼むようにしているんですよ。総務部や営業本部の人たちと顔を合わせて、軽く雑談したりして。

全然、業務とは関係ないんですけどね(笑)。そういう“ノリのコミュニケーション”こそが、自分に求められていることだと感じていますし、新人の私でも、肩肘張らずに無理なくできることでもあるので。

新しい風を吹かせられる存在になりたい

ーー たしかに、内野さんがフロアに来ると和みますよね。ちょっとした心がけかもしれませんが、社内の空気感が良くなっている気がします。内野さんにとって、昨年の1年間はどんなものでしたか?

接客業をしていた身からする、一般企業って忖度や根回しばかりの「窮屈」で「お堅い」イメージがありました。でも敬相は、その枠にハマらなくても仕事をさせてもらえました。

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今でも櫛田さんからは、売上に関してとくに言及されないんですよ(笑)。こんなに自由で良いのかなとすら思うのですが、それだけに、冒頭でも触れた、敬相において、「新しさ」を生み出すことを自分の最優先のミッションにしています。門外漢であり、右も左もわからないからこそ、柔軟な発想でチャレンジし続けたいですね。

ーー お話を伺っていて、内野さんは自分自身を客観的に捉えられている印象でした。 最後になりますが、このnoteでは各営業所のスローガンを聞いているんです。企画開発部  企画・マーケティング課のスローガンを掲げるとしたら、何でしょうか?

フットワーク軽く、“新しさ”を作っていく 】ですかね。

もっと砕けた言い方をすると、良い意味で"ノリ”を大切にしたいんです。部署や上下関係などの隔たりを越えて、雑談しながら、気兼ねなく意見を言い合って、「それ面白いですね!」「やってみましょう!」というノリから、新しいモノを生み出していく。

もちろん趣味のサークルではないので、売上や費用、工程数など考えるべきことはたくさんあります。でも、会社全体から何でも自由に発言できる、もしくは"発言したい”という空気感が漂っていないと、良いサービスや商品って生まれないのかなと、感じているんです。また、自分ひとりのアイデアでは限界があるので、敬相みんなのチカラをお借りしたいという想いもあります。

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これからも、慣れず、染まらずに、良い空気感を作りながら、周囲を巻き込みアクションを起こしていく。そしていつか世の中を驚かすような、オリジナルのヒット商品を敬相から生み出したいんですよね。何年かかるかはわかりませんが、必ず実現させたいです。

【広報部 後記】

「企画・マーケティング課」という名前からは想像できないほど、幅広く柔軟な働き方をされていた内野さん。しかし、自由度があるからこそ、大きな使命も与えられていると自ら感じ取り、行動に移されていた内野さんの姿勢が印象的でした。

また、内野さんご自身が、“チームビルディング”を地で行くような考え方を持たれていたのに驚いと同時に、僭越ながら、代表の櫛田さんが熱心に内野さんを口説いた理由がわかった気がしました。

さて次回ですが、私 寺門は、埼玉にある「商品管理センター」に行ってきます!商品管理センターは、全国にある営業所と連携を取りながら、商品の管理・配送を担っています。敬相の大切な商品を扱うこの部署において、どんな働き方が実践され、チームビルディングはどこまで根付いているのでしょうか?色々聞いてきますので、ご期待ください。


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