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「一番好きな人」と「結婚する人」は違うけど、選ばなかった人生を心に秘めながら生きる。

私には今付き合っている人がいて、1ヶ月前くらいから一緒に住んでいます。

彼とは数ヶ月前に出会い、いろいろなタイミングが重なって住まいをともにすることになりました。2人とも結婚適齢期、まわりもどんどん身を固めていっているなかでの同棲。その先に結婚を見据えているということは、彼の言動からもわかりやすいくらいに伝わってきます。

私も一緒に住むとなったときから、あぁ、きっとこのまま結婚するんだろうなと感じました。彼との日々はとても穏やかで、マッチングアプリをさばきまくっていた(汗)ここ1-2年とは比較にならないくらい平和で安定した時間を過ごせています。

私たちはお互いに好きなものが似ているし、苦手なことも似ています。よく、好きなものよりも嫌いなものが似ているほうがうまくいくと言いますが、まさにそれで円満にいっている感じがしています。

何にも不満がなく、きっとこのまま結婚しても幸せな家庭を築いていくんだろうなと思えます。


なのに、気にかかるのはいつも、心の片隅にある別の人の存在。

彼よりもずっと前に出会った、どうしようもなく好きで、でも関係をどうすることもできない人。このnoteでも何度も出てきている人です。

正直、こんなに長く1人の人を好きでい続けられたことがないので、執着していると言われても否定できないこの気持ちは、そんな関係性だからこそ続いているのかもしれません。

最近結婚した友人が言っていた、「結婚は1番好きになった人とするというよりも、人生のタイミングがお互いに合った人とするもの」という言葉が本当にしっくりきていて、まさに今の彼と私もそれだと思っています。

でも心には、ひっそりと、ずっとぬぐえない存在感を放つその人がいるんです。もうお互いに住んでいる場所が離れていて、物理的に会ったりすることが叶わないのに、毎日のように連絡を取り合い、とくに中身のないくだらない話ばかりして。でもそんな会話を重ねることで、2人の心のつながりがどんどん離れ難いものになっていくような気がしていって。

まだ30年も生きていないちっぽけな私には、これを正当化する勇気も、どうこうしたいという気持ちも、これが本当の運命なんだという確信も、何もありません。ただただ、その人への気持ちはずっとなくならず、本当に大切にしたい今の彼とは別のベクトル上で、決して交差することはなく並行を保ち、その矢印はこれから年を重ねていくのと同じように伸び続けていくんだと思います。

きっとこれもないものねだりで、誰しもが何かしらの選ばなかった人生を忘れられずに生きているのがこの世界なのかもしれません。わたしにとってそれはあの人で、あの人への気持ちを押し殺すことはつらいけれど、これも選んだ人生には必要なことであると信じて、これから生きていくんだと思います。



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