6畳の宇宙船

殺したい気持ちほど自分の中で消化できなくて頭にこびりついて脅してくる。そんな気持ちが亡くなりますようにと祈る。
だから、言葉としてこれを、インターネットという、汚染されきってもう何が汚いのかわからない海に放とうと思う。

私は、わたしを守ってくれるこの部屋を「6畳の宇宙船」と名づけました。
モアトリアムと捻くれと性欲を混ぜたみたいな匂いであふれたこの部屋で、いつ宇宙に飛ぼうかとじっくり考えているのです。
外の世界はとても怖い。
空気が、温度を感じるくらい近くにいて「どこにもお前の逃げ場は無いのだ」と語りかけてくる。
真っ青な空が、私を清々しい気持ちにさせるのではなく、気分を高めてくれるのではなく、私を見下ろしながらただ一言だけ呟く。「今日も当たり前に1日は始まっているのにね」
ああこわい。

好きを伝えたくてなんどもなんども言葉を殺した。
ようやく伝えれた言葉はありきたり、かつ当たり障りのないものだった。これでよかったのかな、と考えてしまう。
目的は「好きです」という気持ちを相手に伝えること。だから目的は達成できたのだ。でもなんだかもやもやしてしまう。あの屍の中に本心があったのかもしれない、理性で抑えてたものの中に大切にするべきだった言葉があったのかもしれない。でもそんな押さえつけて縛られてるモンスターみたいな本当の気持ち、伝えるべきだったのか?
色んなこと考えてしまったけど、
最終的な結論は「あの人の笑顔が見れるのならなんでもいい」
これに落ち着いた。

大好きな人が言う好きな人が私の好きな人と一緒だった。
あなたが好きなあの人と、私が好きなあの人は別物だから悔しくないし悲しくなんかない。
一緒に歌ったりして嫉妬しちゃうときもあるけど、違う人だもん。気にしないから。
あなたがあの人のために作った歌を聴いて、涙が出るくらい感動してしまった私。
きっとあなたとあの人は同じ魂だから、音楽という美しく淀んだ世界で2人きりになれる。2人で戦えるんだ。わたしは、、。
わたしは比べるまでもないような魂か。
これだけが寂しい。

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