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此処へ来てはならぬ


『King & Prince LIVE TOUR 2023 〜ピース〜』

わたしの連番相手は〝見ず知らずの名前も知らぬ永瀬担〟と〝他界隈オタクの旧友〟だった。これがまた楽しかった。



永瀬担さんとは交換同行をさせてもらったのだが、元来のれんかい担なる方々と関わることに、すっかりビビり散らかしていたので、目的が明確かつ一定の距離感が保たれる一時の関係性が丁度良かった。

自分でも予期せぬ場面で勝手に傷つく瞬間があるのではないかと、わたしの中で危うげに揺れ続けるものも、終始平穏なまま漂っていた。

いわゆる取引相手なので、会場内で交わされるその手の話を何気なく振ると「あー、そうされる方も居ますよね。大丈夫です、楽しめたら何でもいいので。」とあっさり返され、よく分からない緊張状態から解放されたりした。


わたしには全てが初見だったので、海人さんのパフォーマンスやインスタ開設に一人わなわなしていたとき、静かに優しい笑みで背中をさすられたのは今思い出してもおかしくてたまない。

相変わらず彼の骨格担だと確信したし、笑みを溢しながら踊り狂ってる所とか、ステージをすいーって転がり始めたり、本当に具合を悪くさせる良さしてるんだなって思う。



別日には、他界隈のオタクをしてる古くからの友人が「まじ?ミーハーだから行くよ!」と二つ返事でついてきてくれた。

他界隈オタと海人推しの2人で、永瀬廉を目の前にしてひたすらジタバタした。楽しすぎた。スクリーン越しのカメラ目線に、人目をはばからず「え…私だよね?」と真顔で言い合っていた。

〝やはり人は定期的にちゃんとアホにならなければならない〟と動きの取れない退場列で気を失いそうになりながらはっきりと思った。中華で栄養を摂って宿泊先でキングオブコントを見た。ひとしきり笑ってはしゃいだ。



わたしのJオタ史は、他でもない髙橋海人によって始まっている。こんな子がいたのか、と衝撃を受けて物凄い勢いで沼に嵌った。

(以下気分を悪くする人がいたら申し訳ないが、ただの羨望であり到底近づけないからこその表現なので許してほしい。)

ファンになった当初、海人担界隈からそこはかとなく香る〝凝り性で独占欲が強く、丁寧な暮らしオタクと両立してるその洒落散らかした空気〟に息が詰まりそうになった。その感覚は今も過ぎる。

その度に〝やかましいな。たいそうなファンになろうと思うな。詰むぞ。〟と自らを嘲笑しているし、永瀬廉にぶん殴られては息を吹き返している気がする。(過去記事やXでの呟きに我ながら恥ずかしくなる。)


本当に救われなくて助かっている。ありがとう。



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