紅蓮の炎~flareburst~

 俺の根底には、脈々と流れ続ける「あるもの」がある。

 「情熱」。そんな生易しいものではない。

 触れたら全てを焼き尽くす、文字通りの炎だ。
 
 そのせいで、自分すらを焼き尽くすことも、しばしば在る。

 制御が利かなくなる時があるのだ。

 そのお陰で、これまで評価し続けて貰ってきたのも事実ではあるが、身体、精神に負う代償も遥かに大きい。

 諸刃の剣、正にこの事だ。

 俺はこの先、どうなるかは分からない。

 本当に、先に身体が根を上げて、次こそ完璧に壊れるかもしれない。

 そうならない為に、日々の鍛練も怠らない。

 俺はこの信念を貫き、進み続ける。

 「迷いなんて、全く無い。」

 「無謀」と言われたら、それ迄の話でしかないだろう。

 「バカ」だと笑う者もいるだろう。ただ、そんな固定観念に縛り付けられては、何も変えられないんだ。

 プライド迄も、手放す位なら、俺はもう本当に終わりだ。

 闘い続けないと、面白くない。確かにそれも、一理ある。

 しかし、それ以上に

 「今日を後悔しないよう、例え明日、朽ち果てても良い。全ては、輝きを放ち続けたい。その光で、未来を変えたいから。」