おばあちゃん達に横浜を離れることを報告しました、淋しさと学び

私たちの住む地域は
横浜といっても
高齢者の多い住宅街である

そして
一人暮らしのお年寄りが亡くなると
その土地にポコポコと建売りの家が建って
若い子育て世代が越してくる

私はこの地域で
子育てママたちへのセミナーをはじめ
お年寄りと子ども達のコミュニティを広げたいと思っていた

ただし今の住まいでは制限がある
活動しづらい
それに3人の子育てをするには
将来的に狭くなって限界がある

そんなことから
今年に入りかなり積極的に
土地探しをしていた

主人が見つけた良い土地もあったが
先約がありダメだった

他の土地は
すでにウワモノが出来ていた
それを壊して作り変えるには負担が多い

良さそうな土地は
相続放棄されていていたり
住人がホームに入っていて連絡手段がなかったり…

不動産関係に関して主人が徹底的に調査し
それでも全く前進する様子はなく
次第に土地探しの会話をすると
主人を苛立たせてしまうような
そんな気配まで漂っていた…

ーーー

不動産に疎い私がしていたこと

それは
積極的に赤子と散歩しながら
おばあちゃんの友達を増やしていった

植木が大好きで話好きなおばあちゃん
1日3回ダルいと愚痴りながら犬の散歩をするおばあちゃん
2度も赤ちゃん訪問でお世話になったのに、シャイで立ち話してくれないおばあちゃん

そして、公園に集まるおばあちゃん集団(と時々おじいちゃんも)

この方々と過ごす
楽しいひととき

ここでは、赤子はアイドルであり
おばあちゃん達に抱っこやタッチしてもらい
あやしてもらう😊

お互いにとても貴重な存在

おばあちゃんの膝から
心を許してくれた猫ちゃん

おばあちゃんを取られヤキモチを妬いていた猫も
だんだん懐いてくれた

そしてここで私がしていたことは

猫ちゃんとの交流……ももちろんそうなのだが

土地の情報収集である

おばあちゃん達は
色々な土地の情報を持っていたし
そういう話が好きだ

土地に新しい動きがあると
それぞれの見解から私に教えてくれる

ちょっと前まで小走りで元気に公園に来ていた認知症のおばあちゃんがホームに入所した
「そこの息子は、お嫁さんの赤い車か、レンタカーで日中来ることがあるから、家の前をよく散歩してその時挨拶しなさい！その行動が運を変えるから！」

「あそこの家が空き家になった、あそこは良いよ、中も綺麗でそのまま充分使えるから！」

「私もね、1人暮らしでもう歳だから、、あと2年したらホームに入るつもりだよ、だからその時までに土地がみつからなければアンタに売ってあげるよ！」

そんなこんなと、不動産では絶対に入手できない候補地を、2箇所ほど掴んでいた

おばあちゃん達も、私の土地探しを一緒に考えてくれるだけでなく、夢の話しや赤子の成長を喜んでくれる

随分深くおばあちゃん達の世界に入っていた

前回の投稿でお伝えさせていただいたが
横浜を離れ葉山町に引っ越す急展開となり
なんとなく生活がバタバタしてしまって
昨日は約1週間ぶりにおばあちゃん集団の時間に公園を訪れた

「あら、赤子ちゃんよ！アンタ随分久しぶりじゃない！みんなどうしてるのかしらって話ししていたのよ？」

ほんの1週間ぶりで
こんなに心配してくれていた

実際、違う時間帯には子ども達と公園に来ていたので、公園が久しぶりだとは感じなかったのだけれど

よくよく考えれば週2、3回はおばあちゃん集団との会合を楽しんでいたのである

まずは2年後に土地を売ってくれると約束していたおばあちゃんに、早く伝えないと…

そう思ったけれど昨日はタイミングが合わず
リベンジして今日、おばあちゃんにお伝えした

「実は引越しが決まりました、葉山の方に土地を買うことになりました！」

声が震えそうだった……

「あら？藤沢？いいわね！良かったわね！」

耳の遠いおばあちゃんには、私の高すぎる声は届き難い
少し前に藤沢の話題が出たから
おばあちゃんには葉山が藤沢に聞こえたようだ笑

笑いながら修正し、少し心が和む

「だけどさみしくなるわね」

お互いにその感情が伝わり合った

「でも良かった！あなたならどこに行っても周りと仲良くやれるわよ、大丈夫！」

正直こんなに馴染んだおばあちゃん集団に
新しい土地では出会える自信はない

だけど、どこにいてもおばあちゃん達は応援してくれる

長い時を経て
私以上に出会いと別れを経験している彼女達だからこそ
運命の分かれ道はクヨクヨするものじゃないと
割り切れているようだ

スマホがない彼女たちの交流は
改めて見習うことも多い

まだ横浜にいる間に
これからもおばあちゃん達と触れ合い
癒され、励まされ、学び、好きな時間を
共有していきたいと思った

色々なおばあちゃん達がいて
本当に楽しい😊

ちなみに、私が先に帰ると
彼女たちは必ずこんな話しをする
(帰りながら聞こえる)

「あそこはね、ダンナが良いのよ！」

我が家のことをよく知っているおばあちゃん達
改めてどうもありがとう✨