2022年読んだ中で「これはマジでみんな読んでほしい」と思った本
30代になってからの1年、早すぎる。
2022年を振り返ってみると、会社の大変革で仕事が忙しい上に、家づくりのあれこれとか、子供が小学校と幼稚園にあがる準備とかがブワーッと押し寄せて遊ぶことに気を回す余裕のない1年でした。
よくない。
ということで2023年は「思いっきり遊ぶ」「関係を広げる」をテーマに生きます。
知ってる人も、知らない人も、今年はいっぱい動くのでドンドン誘ってください!
話は変わって、
そんな2022年でも通勤の合間とかで本は100冊以上読めたので、
その中から「これはマジでみんな読んでほしい」と思った本をピックアップしてご紹介します。
もう仕事始めですでに忙しい人も多いかもですが、気になるのがあればぜひお手に取ってみてください。
今回は
・経営・マネジメント
・哲学・思想
・脳科学
・マーケティング
・育児
・絵本
の6カテゴリーでお送りします。
・経営・マネジメント
「会社という迷宮 経営者の眠れぬ夜のために」
石井 光太郎
40年にわたってコンサルタントとして会社・経営者と向き合い続けてきた著者が、「戦略」「価値」「会社」「組織」などの普段当たり前のように触れている言葉の深さを見せてくれる本です。
とてもじゃないけど安易に要約できん。
この本読むとね、なんかもう痛いです。
まさにどこを切っても著者の生き血が溢れてくるような言葉の嵐。
そんな、どれだけの過去を乗り越えてきたんだという言葉に無意識に体が痛みを感じてしまうくらいの抽象的ハードボイルド経営本。
好きな一節はこちら。
マーケティングも取り組んでると
「欲求」
「ベネフィット」
「インサイト」
「ブランド」
とかわかった気になりがちなワードが多いんですけど、これら一つ一つの言葉の定義にどれだけ自分の生き血を通わせられるかは、今後マーケターとして考えなければならんよな。と感じさせてもらいました。
・哲学・思想
「生きがいについて」
神谷 美恵子
著者が人生最後の仕事の覚悟で向き合ったハンセン病療養施設での生きがいに関する考察をまとめた本です。
2022年はいろんな変化があり、「自分自身の人生」を見つめる時間があったんですが、その中で寄り添ってくれた感謝すべき一冊。
読みながら「たましいが動く」としか表現できないような感覚になりました。
人生立ち止まるタイミングがあれば、何度でも手に取りたい本です。
読むと資本主義から一歩抜け出して洞穴に入れる感覚。
好きな一節はこちら。
「夜と霧」とか「人が成長するとはどういうことか」とかを読んだ人は近しい感覚になるかもしれないですね。
とてもまだ自分自身はその発達段階に至れていないですが、資本主義における成長とは別軸の自己実現として常に考えておきたいことの1つです。
・脳科学
「HAPPY STRESS ー ストレスがあなたの脳を進化させる」
青砥 瑞人
自分なりに要約すると、
幸せは外にはないよ。幸せは私たちの頭の中にしかないよ。
だから内側の反応に目を向けて、外側に囚われずに生きようよ。
という本です。
具体的にはストレス時の脳内の反応の話と、それを理解した上でどう生かしていこうかという話がメイン。
最近「瞑想」「マインドフルネス」が流行ってますけど、その効果に懐疑的な人は読むとその効用を理解できるかもしれません。
坐禅的には「うるせぇ。いいから座れ。」となるわけで、実践こそが難しいわけですけど。
好きな一節はこちら。
たまにメタ認知して「あ、今外側に振り回されてるな」と気づいて「内側に戻す」ことが習慣化できると豊かに生きられそうですよね。
と言いつつボーッとTwitter見たりYouTube見てる自分がたまにいるわけですが。。
・マーケティング
「"未"顧客理解 ー なぜ「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?」
芹澤 連
という、「これはあまり日本のマーケターには知られたくない」と思ってしまう顧客理解の視点を世に広めてしまっている本です。
そうなんですよ。インタビューするその「人」を理解しようとすると、その人の属性とか考えてることとかを掘り下げてしまって、もちろんそれも大事なんですけど、実はもっと大事なのは・・・
そう!!と読みながら大きく頷いたポイント。
会社の中で、需要は「シーンと感情」ベネフィットも「シーンと感情」として共通認識を持っているんですけど、ターゲティングすべきは「人の属性」よりも「シーンと感情」の方がはるかに重要なんですよね。
これも頭で理解しても自らの血肉にするにはたくさんの場数を踏まないとなポイントなので、この本で広まったとして多くの人がこの概念を使いこなせないことを祈ります。
・育児
「100分de名著 ルソー エミール 自分のために生き、みんなのために生きる」
西 研
「社会契約論」で有名なルソーさんが、書いた「教育論・人間論」を展開する「エミール、または教育について」という本について解説した本です。
最近「100分de名著」とかNHKのコンテンツが刺さるようになってきて、「あ、自分がNHKのターゲット年代に入ってきたんだな」とふと実感してしまいオッサン感が漂います。
この本の大きなテーマは以下の通り。
子育てしてると夫婦でよくバトるポイントですね。
我が家でも自然に生きさせたい夫(僕)と、他者への思いやりを大事にしたい妻の間でたまにプチ論争が起こります。
ルソー的には 「まず徹底的に自分のために生きる人間に育てる」 → 「他者に対する思いやりや共感能力を育てる」 という順番を提案してます。
今の時代100%「自分のために生きる」ことが難しいからこそ、中学生くらいまでは「100%自由なんだ」という感覚を持ってもらうことを大事にしたいです。
幼稚園とか小学校によっては「制約」が強く感じるところも多々あったので、選ぶ時にかなり参考にした本でした。
・絵本
「わすれられないおくりもの」
スーザン・バーレイ さく え
小川 仁央 やく
大人には関係ない、なんて思わないでください。
これは大人でもたましいが動きます(スピの人ではないですw)
近くに図書館があって一回で30冊まで借りられるので、1年でたくさん絵本を読んだんですけど、これだけは読みながら泣きましたw
「死」をテーマにした絵本で、前半はみんなから愛されたアナグマさんが「長いトンネルの向こう」に行く話。後半は残された動物たちの「悲しみ」を描いた話。
うちの子も5歳を過ぎて抽象概念が理解できるようになってきて、そんな中で気になってきたのが「死とは?」という誰もが通るテーマ。
抽象的な言葉で伝えても理解は難しいんですが、物語の力を借りるとすっとわかってくれる感じがあります。
「死は一つの終わりではあるけど、それですべてがなくなるわけではない」ということが読みながら子どもに伝わるといいなと思うし、自分自身読んでいて「自分の人生」を考え込んでしまいました。
以上6冊でした!
どれも何度も読み直したくなる本なので、ぜひ手に取ってみてください!
振り返ってみると読む本のカテゴリに偏りがあるようにも感じたので、今年はこれまでの興味の外だったものにも積極的に触れるようにしよう。
みなさんが2022年に読んだ本のオススメもぜひ知りたいです。教えてください!
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