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【カンヌライオンズ/Cannes Lions】ファーマ部門歴代グランプリまとめてみた

こんにちは、あおきかい(@onakaitaiyurui)です

この記事ではカンヌライオンズ(正式名称:カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)の「ファーマ部門」のグランプリをすべてまとめています。

※カンヌライオンズについては以下公式サイトをご覧ください

それでは早速紹介していきましょう!

2014年ファーマ部門グランプリ:グランプリ無し

2015年ファーマ部門グランプリ:「Take It From a Fish」

■Brand
Astrazeneca
■Agency
DigitasLBi

製薬会社のアストラゼネカが中性脂肪の危険性についての啓蒙を目的として実施したプロジェクト

スーパーの鮮魚コーナーに売られている魚のサルとマーティーの会話を通じて、中性脂肪について学ぶことができるコミカルな動画コンテンツをYouTube上に展開しました。

またYouTube以外のSNSや公式サイトでも展開され、公式サイトには健康につながる豆知識なども紹介されています。

「中性脂肪の危険性」という少し硬いテーマですが、動画内で行われる2人の会話はまるで漫才のようにユーモア溢れるもの。

※会話の内容はこちらのAOI Pro. GLOBALさんの和訳が分かりやすいかと思います。


多少シリアスなテーマだからこそ、あえてユーモラスな内容にすることで多くのユーザーの興味喚起に繋がり、大きな話題となりました。

また各国に存在する薬事法を巧みにくぐり抜け、訴求したい内容に着地させた点も高く評価されたプロジェクトです。

2016年ファーマ部門グランプリ:「BREATHLESS CHOIR」

■Brand
Philips
■Agency
Ogilvy UK

家電メーカーのフィリップスが、自社のソリューションを訴求するために実施したプロジェクト

プロジェクトの中では、重度の呼吸器疾患(嚢胞性線維症やCOPDなど)を持つ「歌いたいのに歌えない」18人が合唱団を結成し、アポロシアターでのコーラスに挑戦します。

指揮者には「自分が歌えると思っていなかった」人たちを、歌えるように指導してきたことで有名なギャレス・マローン。

そしてフィリップスは、新しく開発した小型のポータブル酸素濃縮装置「SimplyGo Mini」を活用し、呼吸器疾患の壁を越えてプロジェクトの成功を目指します。

プロジェクトの様子はドキュメントして動画にまとめられ、少しの工夫で人類の夢は叶えられるということを、フィリップスのイノベーションの姿勢に合わせて訴求しました。

2017年ファーマ部門グランプリ:グランプリ無し

2018年ファーマ部門グランプリ:グランプリ無し

2019年ファーマ部門グランプリ:「Breath of Life」

■Brand
Glaxo Smith Kline(GSK)
■Agency
McCann Health

製薬会社のGSKが実施したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の早期発見を目的としたプロジェクト。

プロジェクトの中で、あるアプリが開発されました。

それは息を吐きかけるだけで、COPDの自己診断ができるというもの。

アプリの中でユーザーは最初に木と花の種類を選びます。その後スマートフォンに向けて息を吐きだすと、選択した木に花が咲き誇るようになっており、咲き誇る花の量によってユーザーは自分がCOPDかどうかを判断できるようになっています。

またアプリ内のデザインは中国の水墨画アーティストであるブロー・アートが担当しており、アート的視点でも非常に話題を呼びました。

「自分の体のことは気になるけど、病院に行ってまで診断するのはめんどくさい」というユーザーの「不」を、簡易診断ツールを開発することで解消し、COPDの早期発見に実際に結び付けたプロジェクトです。

まとめ

下記マガジンにて他のカンヌ歴代グランプリをまとめているので、チェックしてみてください!


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