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【カンヌライオンズ/Cannes Lions】プロダクトデザイン部門歴代グランプリまとめてみた

こんにちは、あおきかい(@onakaitaiyurui)です

この記事ではカンヌライオンズ(正式名称:カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル)のプロダクトデザイン部門のグランプリをすべてまとめています。

※カンヌライオンズについては以下公式サイトをご覧ください

それでは早速紹介していきましょう!

2014年プロダクトデザイン部門グランプリ:「Raw from the Oceans」

■Brand
G-Star Raw

「Raw from the Oceans」はデニムブランドであるG-Star Rawが制作したジーンズコレクションです。

このコレクション内のジーンズにはある共通点があります。

それは海洋に投棄されたペットボトル(プラスチック)を原材料にしているということ。

アパレルとしての魅力に加え、環境に配慮する姿勢がこれからの時代の先駆的なモデルとなりうる、という点で非常に高く評価されました。

またファレル・ウィリアムスをアイコンに起用したことも話題に繋がりました。

2015年プロダクトデザイン部門グランプリ:「Lucky Iron Fish Project」

■Brand
Geometry Global

カンボジアで問題になっていた国民の鉄分不足による貧血を解決するために実施されたプロジェクト。

カンボジアの食は主に魚と米がメインであり、サプリメント等で鉄分を補給することも難しく、人口の約半分が鉄分不足に悩まされていました。

酸素を体中に運ぶのに十分な量の赤血球が血液中にないために、極度の倦怠感やめまい、出産時の合併症が引き起こされます。

学者の間では調理中の料理に鉄塊をいれることで、熱によって人体が吸収可能な鉄が一定量放出されことが知られていましたが、鉄塊をそのまま入れる方法では、鉄分は取れると頭でわかっていても、見た目の障壁が強く、国民への浸透が難しいでしょう。

そこで活用されたのがカンボジアで幸運の象徴とされていた「カントロップ」と呼ばれる魚です。

カンボジアの国民に馴染みのある「カントロップ」の見た目に鉄塊を成形した「Lucky Iron Fish」を制したところ、国民の鉄塊への不安感を払しょくし、多くの人々が調理中の鍋にいれるようになったのです。

「Lucky Iron Fish Project」は実際に多くの家庭で活用され、ある地域では鉄欠乏性貧血が50パーセント減少したと言われています。

地元の文化に寄り添ったデザインで、本質的な課題解決に結びつけたプロジェクトです。

2016年プロダクトデザイン部門グランプリ:「Jacquard」

■Brand
Google Creative Labs

グーグルがリーバイスと共同開発した近未来型デニムジャケット

デニム生地にタッチセンサーが織り込まれているため、自身のスマートフォンと接続させることが可能。

スマートフォンを出さずともジャケットに触れるだけで、音楽再生やマップ機能などを使用することが可能。

スマートデバイスをファッションに組み込んだ点が先進的であると評価されました。

※現在も販売中です

2017年プロダクトデザイン部門グランプリ:「PAYPHONE BANK」

■Brand
TIGO-UNE
■Agency
Grey Colombia

コロンビアの通信会社であるTIGO-UNEが実施した、低所得者の支援を目的としたプロジェクト

コロンビア国民の約1/5が平均日給3.5ドルで暮らしている低所得者層と言われています。

ただ彼らの多くは銀行口座を持っていないため、自宅にお金を置いておく他なく、お金に関するセキュリティに課題がありました。

そこでTIGO-UNEは自社が所持している国中の公衆電話を活用し、公衆電話に小銭を入れることで入金可能な少額預金口座システムを作り出し、低所得者の人々の不」を解決しました。

2018年プロダクトデザイン部門グランプリ:「KINGO」

■Brand
Ogilvy
■Agency
Ogilvy & Mather

グアテマラの発電会社 Ogilvy が、コロンビアの低所得世帯における電力不足を解決するために開発した太陽光発電システムです。

それらの地域の多くが、インターネット、携帯電話等も繋がらないことが多く、電力会社と連絡を取ることも難しいという問題がありました。

そこで、 KINGOが開発したのがプリペイド方式の太陽光発電システムです。

KINGOは小型の太陽光パネルとバッテリーを地域の雑貨店頭に無償で提供し、太陽光発電が可能な環境を整備しました。

地域の住民は太陽光パネルによって発電された電力を、1時間単位でプリペイド購入することができ、購入時に簡単なコードを発行してもらうことで自宅に電気が届くという仕組みです。

さらにインターネット接続を必要としないため、インターネットの繋がらない地域の住人でもKINGOを通じて電気の供給を得ることが出来るようになりました。

まとめ

今回は「プロダクトデザイン部門」をまとめました。

下記マガジンにて他のカンヌ歴代グランプリをまとめているので、チェックしてみてください!


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