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1分de心理学 「フロー体験」

皆さんは「フロー」と言う言葉を聞いたことがありますか?
これはチクセントミハイという心理学者の提唱する、超集中力状態のことを指します。

またの名を「ゾーン」と言ったりもしますが、
これを聞くと個人的にはマリオカートのこれ👇が浮かびます。

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フローとは

それはさておき、皆さんも仕事や勉強に没頭している時、気付いたらとても早く時間が過ぎていたり、他のことは視界に入らないくらい目の前のことに集中していたりということを体験したことはないでしょうか?

この状態を研究し、理論としてまとめたのがチクセントミハイは、具体的には下記のように定義されます。

全人的に行為に没入した包括的感覚。

この「フロー」では、仕事は捗り、かつその時間そのものに幸福感を感じられる為、なるべくこの状態に入れるようになりたいですよね。

そこで、調べてみた所、この「フロー」は
「ストレス」と「リラックス」のバランスが非常に大切だということが
分かっているそうです。

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その為、このストレスとリラックスをうまくコントロールすることができれば、意図して「フロー」を呼び起こすことができます。

仕事に入る前に

では、ここからは具体的に、
フローに入る為の簡単なウォーミングアップ方法をお伝えします!

上に述べたように、ストレスとリラックスを良い塩梅で呼び起こすことが鍵になりますが、それぞれにコツがあります。

まずはストレスについて。
実は脳にとっては、どんな感情で起こったものでも
区別なく”ストレス”として一括りで認識します。

すなわち、適度なストレスが発生しそうなことをただ思い出せばいいだけです。
これまでに緊張した場面や、友達とケンカをしたことなど、軽く思い出せればOKです。
⚠️あまり感情移入し過ぎると、仕事どころでなくなってしまうので要注意⚠️

次にリラックスについて。

リラックスする方法は人それぞれではありますが、誰にでもできる簡単な方法として”深呼吸”があります。

呼吸法は様々ありますが、まずは、

①姿勢を正す。(横隔膜が立つことで深く吸える。)
②しっかり吐ききる。(すると吸わなくても自然に酸素が入る。)
③吸ったあとは数秒息を止める。(酸素と二酸化炭素が十分交換される。)

の3点を意識しみるといいでしょう。

そして、ここではスムーズに仕事に移行する為に、あくまで
ストレス→リラックス
という順番も大切です。

つい、集中力が切れてしまいがちな方は、ぜひ仕事に取り掛かる前に
試してみてください。

マネジメントにも「フロー」が活かせる!

ここまでは個人の視点から「フロー」をどう活用するかを述べましたが、
これはマクロな視点でも応用ができます。

チクセントミハイはフローの状態をスキルと挑戦の関係から
下記のように説明しています。

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ここでいう「挑戦レベル」は、プレッシャーレベルとも言えます。
職場などでは重要度や注目度として捉えても大丈夫です。

前章のストレスとリラックスにも似ていますが、
ここでもスキルと挑戦のレベルをバランス良く与えることが大事と
言えます。

その為、配属に関するコミュニケーションや、仕事を与える時などに、
当人にとって挑戦とスキルがバランス良く感じられるかと気にしてみると
いいかもしれません。
そして場合によっては難易度を少し上げたり、適度にプレッシャーを与えることでコントロールすることが大事と言えます。


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