感冒症状こそ漢方！（オススメ漢方紹介：葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯、補中益気湯）

漢方スクエアの内容のメモを下記に記載！（下記URLあり）

①体力、②発熱の強弱、③罹患した日数を元に処方を自分で考えてみましょう。

かぜ・インフルエンザの陽証の患者の場合、
・1-3日は太陽病期（発熱・無汗など）⇒麻黄を含む麻黄湯や葛根湯
・4-10日で改善がない少陽病期（食欲不振）⇒柴胡剤の小柴胡湯など
・それ以降の全身倦怠感、食欲不振が続く時期⇒参耆剤（じんぎざい）である補中益気湯 

図1　漢方スクエア　第一回かぜ症候群（感冒・インフルエンザ）より引用

✅初期の感冒（悪寒、無汗）

・感冒初期⇒葛根湯（悪寒・無汗・項のこり、実証向き）
・葛根湯と同じ症状+鼻閉が優勢⇒葛根湯加川芎辛夷
・悪寒が強く、節々の痛み、喘咳⇒麻黄湯(臨床研究によるエビデンスあり）
・咽頭痛、咽頭炎⇒桔梗湯（お湯に溶かして服用オススメ、去痰作用あり）※応用：例えば葛根湯証で咽頭痛が強ければ葛根湯と桔梗湯を併用もオススメ
・くしゃみ、薄い鼻汁が優勢症状⇒小青竜湯（花粉症の第一選択薬）
・頭痛が主症状で悪寒もあり⇒川芎茶調散（感冒の頭痛には速効性が期待）
・強い悪寒と倦怠感、咽頭痛、咳にも有効⇒麻黄附子細辛湯（虚証症例、極めて処方頻度が高い）
・軽い悪寒、頭痛、微発汗⇒桂枝湯（虚証向き）
・胃腸虚弱（葛根湯などの麻黄剤が不適な症例）には参蘇飲（咳・頭痛・悪寒・熱感などあらゆる感冒症状に有効、使用頻度が最も高い）

図1　漢方スクエア　漢方オンラインレッスン：第一章　症状・疾患別漢方治療より引用

✅中期以降の感冒（発汗後の時期）

発汗後、胃腸系にも病態が及ぶ病期治療⇒小柴胡湯

・小柴胡湯は、悪寒と熱感が交互に現れる病態に対応
・さらに咽頭炎を併発⇒小柴胡湯加桔梗石膏（頸部リンパ節の疼痛に有効）
・感冒罹患後の急性副鼻腔炎⇒辛夷清肺湯（清熱剤、副鼻腔の炎症を鎮静して粘稠性の鼻汁の排出を促す）
・便秘を伴った実証⇒大柴胡湯(さらに便秘症状が強い場合⇒大承気湯)
・持続的発熱で発汗・口渇の訴え⇒白虎加人参湯
・小柴胡湯に適応する病態であって表証+頭痛⇒柴胡桂枝湯（小柴胡湯の一段虚証向き）感冒による倦怠感
・食欲低下した症例→補中益気湯
・さらに補中益気湯使用証＋下痢傾向→柴胡桂枝乾姜湯(咳にも一定の効果が発揮) 

図3　漢方スクエア　漢方オンラインレッスン：第一章　症状・疾患別漢方治療より引用

✅私が所有している置き薬漢方

💪1-3日目に風邪初期：葛根湯（肩のこわばりを伴った場合）、麻黄湯（関節痛、激しい悪寒を伴った場合）
💪4-10日目の風邪中期（悪寒発熱交互時期）：柴苓湯（小柴胡湯と五苓散の合散）
💪食欲不振・倦怠感時期：補中益気湯（口唇ヘルペス時で体力が落ちている時も）

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✅参考文献

漢方スクエア - 漢方・漢方薬の情報を医療関係者向けに提供

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